市場概観 - ページ 75


日本銀行は11日午後、緊急時に保有外貨資産を活用し、金融機関に対して外貨流動性の供給を実施する方針を明らかにした。 日銀が公表した「保有外貨資産の管理基本要領」によると、外貨資産の保有目的として、①国際金融協力②わが国金融機関に対する緊急時の外貨資金供給③成長基盤を強化するための資金供給-を明記。 緊急時の供給について「現在、わが国金融機関の外貨資金繰りに問題は生じていない」としながらも、「万一、外貨資金決済に支障が生じ、自助努力では対応できないケースにおいて、日銀がわが国金融システムの安定確保のため、緊急やむを得ないと判断する場合に、金融機関に対し外貨流動性の供給を実施することに備える」としている。...
ユーロ・ドル相場が約3カ月半ぶりの安値を更新した。総選挙後のギリシャで新政権の連立交渉をめぐる情勢が引き続き不透明な中、ユーロ売り圧力がかかりやすい展開が続いた。 ユーロは一時1ユーロ=1.2905ドルと、1月23日以来の水準まで下値を切り下げた。ユーロ・円相場は1ユーロ=103円台前半を中心に取引され、午後には一時102円97銭までユーロ安・円高が進んだ。 この日は中国で4月の物価関連指標のほか、鉱工業生産や小売売上高の経済指標が発表されたが、軒並み弱い内容となった。また、インドで発表された3月の鉱工業生産指数も、前年同月比で3.5%の低下と、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想の1.7%上昇に反して、マイナスとなった。...
ユーロは103.13円付近。きょうの東京時間は豪州や中国の経済指標を受けて動意づいた豪ドル/円に連動する格好となっているが、値幅は小さい。  市場では「ユーロは政治リスクを抱えて中長期的に上値は重いとみている。戻すとしても、ポジション調整の類で戻す程度」(国内銀行)との指摘が出ていた。マーケットの関心がギリシャをめぐる動きに集まるなか、ドル/円単体の値動きは小さいため「投機筋はドル/円を手掛けてこない」(同)という。大手信託銀行では、足元でドル/円がクロス円に比べて底堅い推移を続けている要因として、当局の介入警戒感や日銀の追加緩和に関する思惑があると指摘した。この大手信託銀行の関係者は、ドルが79円前半や79円割れの水準まで下落すれば当局の「口先介入」が強まるとみていたほか、「日本の参加者がみる日銀の追加緩和の可能性と外国の参加者がみる追加緩和の可能性は違う」と指摘、日銀の金融政策決定会合が接近すると追加緩和観測が浮上して円売りが強まる展開も想定しうるとの見方を示した。さらに「日米とも金利が低位安定するとの予想のもと、ドル/円の押し目は買いたい向きもある」と話していた。なお、日銀の次回の金融政策決定会合は22日から開催される。豪ドルは80.30円付近。午前の4月豪雇用統計を受けて上昇したものの、午後に発表された中国の4月貿易統計後に下げ圧力が強まった。上海総合指数.SSECのマイナス転換も豪ドル売りを誘発している。市場では「1豪ドル=80円割れでは個人投資家の買いが見込まれるものの、噴き上げたところでは売っておきたいところだろう。豪ドルは『利下げがぶら下がっている通貨』で、積極買いは難しい」(大手信託銀行)との指摘があり、豪ドルが上昇する場面では利益確定売りが流入しやすい状況。...
円とドルが小反落。日本株が底堅く推移する中、リスク回避に伴う円買い、ドル買い圧力が和らいでいる。 また、豪雇用統計の予想を上回る内容を好感して、豪ドルは主要通貨に対して反発。対ドルで昨年12月以来の安値付近、対円では今年1月以来の安値付近から値を戻している。 円は対ユーロで1ユーロ=103円ちょうど前後から一時、103円35銭まで反落し、午後1時35分現在は103円09銭前後。前日の海外市場で2月16日以来の水準となる102円76銭まで円高・ユーロ安が進んでいた。...
9日のオセアニア外国為替市場では、豪ドルとニュージランド(NZ)ドルが下落した。ギリシャ政局の不透明感からリスク資産が手放される一方で、オーストラリア国債などの安全資産を買う動きが強まった。  豪ドルの対米ドル相場AUD=D4は一時1豪ドル=1.0052米ドルと、昨年12月終盤以来の安値まで下落。終値は0.5%安の1.0064米ドルだった。トレーダーらは、1.0004米ドルを割り込む水準にはストップロスの売り注文が並んでいると指摘している。...
ユーロが下落。ギリシャで連立政権樹立への交渉が難航しており、欧州債務危機が再燃するとの懸念からユーロを売る動きが続いている。またリスク回避の動きから円買いが優勢。円は主要通貨に対して全面高となっている。ユーロ・ドル相場は一時、1ユーロ=1.2965ドルまでユーロ売りが進行し、7日に付けた1月25日以来のユーロ安値(1.2955ドル)に接近。ユーロ・円相場も一時、1ユーロ=103円40銭まで値を切り下げ、週初に付けた2月16日以来の安値103円24銭に近づいている。ドル・円相場は1ドル=80円ちょうど付近から一時79円73銭まで円がじり高。尾河氏は、リスク回避の動きから「ドルも円も上昇しやすい環境ではあるが、どうしてもクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が下落すると、ドル・円も下落圧力がかかりやすくなる」とし、米債利回りが低下していることもドル・円の重しになると説明する。総選挙後の連立協議が難航するギリシャで、組閣を担う第2党・急進左派連合(SYRIZA)のツィプラス党首は8日、連立交渉に先立ち、欧州連合(EU)主導の救済策を支持する党の指導者に対し緊縮措置実行の約束を撤回するよう最後通告を行った。ギリシャの政局混迷を嫌気して、8日の欧米株式相場は下落。9日のアジア株式相場も下げており、日経平均株価は前日比109円47銭(1.2%)安の9072円18銭で午前の取引を終えている。...
総選挙後の連立協議が難航するギリシャで、組閣を担う第2党・急進左派連合(SYRIZA)のツィプラス党首は8日、連立交渉に先立ち、欧州連合(EU)主導の救済策を支持する党の指導者に対し緊縮措置実行の約束を撤回するよう最後通告を行った。ツィプラス党首は、新民主主義党(ND)のサマラス党首と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首が9日の連立協議までにEUに書簡を送付し、先の緊縮実行約束の書面について撤回する意向を伝えることを期待すると述べた。サマラス、ベニゼロス両党首はこの要求を拒否。サマラス党首は、ツィプラス党首が求めているのは「ギリシャの破滅への署名」だと指摘した。...
ユーロは対ドルで1.3014ドル付近、対円で103.92円付近に、それぞれ下落している。欧州勢の参入が本格化する時間帯に入って、ややリスクオフに傾いている。  クロス円の下落を受け、ドル/円も79.85円付近と連れ安している。 ドル/円は80.00円付近。仲値公示にかけて80.08円まで上昇したものの、その後は80円近辺で方向感に欠ける展開が続いている。市場参加者によると、テクニカル的には、一目均衡表の日足ベースの雲の下限と、週足ベースの基準線が80.10円にあり、この水準はレジスタンスとして意識されやすいという。実際、80.10円以上ではオファーが観測されている。...
ユーロが対ドルで1ユーロ=1.30ドル台前半で、上値の重い展開が続いている。ギリシャの政局に先行き不透明感が生じる中、国際支援の条件となっている緊縮財政の実現が不安視されていることから、ユーロ売り圧力が根強い。 ユーロ・ドル相場は前日の取引で一時1.2955ドルと、1月25日以来の安値を更新。海外市場では1.30ドル台を回復し、日本時間の朝には1.3066ドルまで値を戻したものの、その後は1.3026ドルまで水準を切り下げる場面も見られている。...
欧州では6日にフランスで大統領選が行われ、欧州の新たな財政協定の再交渉を求めている社会党のオランド氏が当選。また、同日に実施されたギリシャの総選挙では、緊縮財政を支持する主要2政党の議席数が過半数割れとなった。 ギリシャでは、今回の総選挙で第1党となった新民主主義党(ND)のサマラス党首が7日、連立政権樹立を目指した会談で合意に至らなかったことを明らかにしている。ドイツのメルケル首相は7日、ベルリンで記者団に対し、欧州の新たな財政協定の再交渉に反対する考えをあらためて表明。「われわれがこの全部の再交渉が可能だと考え始めれば、ギリシャがやって来て、トロイカとの包括的な合意の再交渉を行いたいと言ってくるだろう。他の救済プログラムの対象国も追随する公算が大きい」と発言している。...