市場概観 - ページ 78


円が主要通貨に対して全面安で推移している。堅調な株価を背景にリスク回避の緩和に伴う円売り圧力が継続。週末に日本銀行の金融政策決定会合を控えて、追加金融緩和の観測も引き続き円の重しとなっている。ドル・円相場は一時、1ドル=81円56銭と2営業日ぶりの水準までドル買い・円売りが進行し、午後1時35分現在は81円49銭前後。日銀会合に先立ち、この日は海外時間に米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を発表する。エコノミストらは、少なくとも2014年遅くまで低金利を維持する方針があらためて示されると予想している。ユーロ・円相場は1ユーロ=107円前半から一時、107円65銭まで円売りが進行し、同時刻現在は107円54銭付近。内田氏は、前日行われたスペインやオランダの国債入札をとりあえず無難に通過したことで、オランダやフランスの政局不安を起点に週初に高まった「リスク回避志向がやや和らいだ」と、円安傾向の背景を説明している。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3200ドル前後でもみ合い。前日の海外市場では一時、2営業日ぶりの水準となる1.3219ドルまでユーロ高・ドル安が進んだが、この日の東京市場では1.3207ドルを高値にわずか0.0016ドルの値動きにとどまっている。...
ドル・円相場が1ドル=80円台後半で、4営業日ぶりの円高値圏での取引となっている。ユーロ圏で債務問題に加えて、フランスのサルコジ大統領の再選が危ぶまれるなど政局不安が強まる中、内外の株安を背景にリスク回避の流れが続いている。ドル・円相場は、円が朝方に付けた81円20銭を下値にじり高に推移し、午後に入り一時80円86銭まで円高に振れた。1時20分現在は80円93銭前後。ユーロ・円相場も朝方に付けた1ユーロ=106円82銭から、一時106円32銭と4営業日ぶりの水準まで円高が進み、同時刻現在は106円45銭前後で推移している。EU統計局(ユーロスタット)が23日に発表したところによると、ユーロ圏諸国の政府債務は域内総生産(GDP)比で87.2%と、10年の85.3%を上回り、1999年のユーロ導入以後の高水準に膨らんだ。ギリシャ債務が165.3%で最悪だった。ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=1.3105ドルと、2営業日ぶりの安値を付け、1.31ドル割れに迫った。この日の東京市場では1.31ドル台半ば近辺で取引されている。...
ドル/円は81.29円付近でもみあい。きょうは実需、投機筋ともに目立ったフローは見られないという。市場参加者によると、81円後半はオファー優勢で、「81.80─81.90円に売りオーダーが入ってきている」(国内銀行)。一方、下値は81.30円より下の水準でストップが観測されている。豪ドルは84.09円付近と下げ渋っている。中国の4月HSBC製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値は49.1と前月の48.3から上昇。中国景気の先行き不安がやや後退して、豪ドルに買い戻しが流入している。豪ドル/円が下げ足を速め、84円を割り込んだ。オーストラリア連邦統計局が発表した第1・四半期の豪生産者物価指数(PPI、輸出品は除く)は前年同期比プラス1.4%となり、市場予想の同プラス2.2%を下回ったことで豪ドル売りが強まっている。豪州では第1・四半期の消費者物価指数(CPI)があす発表されるが、発表を前にオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の5月の利下げシナリオがあらためて意識されている。ユーロは107.38円付近。朝方からやや水準を下げている。IMFの資金増強について前週末に合意されたものの、ユーロ圏財政問題国の財政再建をめぐってなお不透明感がぬぐえず、ユーロ売りが再び強まる事態への警戒感が根強い。ユーロ/円のテクニカル面について、「下からのサポートと上からの圧迫要因、どちらが勝るのかが今週の注目点」(大手邦銀アナリスト)との指摘が出ている。日足チャートでは、前週の戻り歩調で突破した一目均衡表の「雲」の上限(107.15円付近)がサポート役を果たす一方、21日移動平均線(107.85円付近)が上値抵抗線となっている。...
円が主要通貨に対して全面高の展開が続いている。欧州債務問題や世界景気の先行きに対する警戒がくすぶる中、軟調な株価を背景にリスク回避に伴う円買いが優勢となっている。円は対ユーロで1ユーロ=107円後半から一時107円14銭まで上昇し、午後1時25分現在は107円32銭。対ドルでは1ドル=81円後半から一時81円26銭まで値を切り上げ、同時刻現在は81円34銭前後で取引されている。円は対オーストラリア・ドルで1豪ドル=84円後半から一時83円92銭付近まで反発。オーストラリアの1-3月期の生産者物価指数(PPI)が予想外に前期から低下したことが手掛かりで、米ドルも豪ドルに対して1豪ドル=1.03ドル後半から一時1.03ドル前半へ上昇した。その後発表された中国の4月のHSBC製造業購買担当者指数(PMI)は49.1と前月の48.3から改善。指標発表後、豪ドルは安値から小反発したが、あす発表の豪消費者物価指数の下振れの可能性が意識される中、豪ドルの戻りは鈍い。...
来週の外国為替市場で、ドル/円は一進一退となりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合と重要イベントが相次いで開催される。日銀の追加緩和が織り込まれているだけに、米景気回復への疑念を背景に日銀会合後にドル安・円高に振れるリスクが指摘されている。ただ、80円を割り込むほどの円高予想は多くない。一方、今週復調を遂げたユーロは、日米の重要イベントに左右されそうだが、格付け機関の動きなどユーロ圏各国の財政不安をかき立てるニュースを警戒する向きもいる。...
日銀の金融政策決定会合後のドル安・円高を予想する向きは、会合の翌週に4月米雇用統計が発表されることを見据えている。4月6日に発表された3月米雇用統計では非農業部門雇用者数の前月比の伸びが市場予想に届かず、米景気回復への期待のはく落につながっただけに、ドル/円の方向感を占うものとして、4月米雇用統計への注目度は高い。  来週は24日からFOMCが開催される。今回は米連邦準備制度理事会(FRB)の四半期経済予測とFOMC参加者個人の利上げ時期の予測が公表されるほか、バーナンキFRB議長が記者会見に臨む。新生銀行・市場営業本部の政井貴子部長は、市場の関心が日銀会合に集まるなか、FOMCにも目配りする必要があると指摘。「ツイストオペの実施期限が6月に到来する関係で、今回、次の一手について何らかの示唆をするのではないか」との見方を示した。...
ドル/円は81.52円付近。手掛かり材料に欠ける中、こう着感を強めている。市場参加者によると、上値は81.70─81.90円付近、下値は81.35円付近にストップが観測されている。ユーロ/ドルは、1.3155─1.3200ドルにかけて断続的にストップがあるという。ユーロ/ドルは1.3144ドル付近。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の行方などをにらみ、方向感に乏しい展開になっている。市場では国際通貨基金(IMF)の財源強化に注目が集まっているが、安住財務相はワシントンで19日、「当初からの日本とIMFの働きかけもあり、(目標)4000億ドルの達成が可能になってきたことで、世界経済に安心感を与えることができると思う」と述べた。同相によると、会議では「少なくとも10数カ国」が資金拠出の意向を示し、「今はだめでもいずれかの時点で(資金を)出すと表明した国の額を足し合わせると、当初の4000億ドルを上回る可能性がある」との見通しを示した。市場では、目標額が達成できれば「欧州連合(EU)の枠を超え、債務危機封じ込めの国際協調体制が整ったというシグナルを市場に発信することになり、ユーロにとってはポジティブ要因になりそうだ」(外資系証券)との声が出ていた。ユーロは107.22円付近で小動きを続けている。安住淳財務相は、国際通貨基金(IMF)の資金強化について「今後拠出を表明する意向の国の分を合わせれば4000億ドルを超える可能性」と述べたが、ユーロの反応は鈍い。前日にはIMFのラガルド専務理事が加盟国からこれまでに約3200億ドルの拠出表明があったと明らかにしていることもあり、「市場の注目度は低くなっている」(邦銀)との声が出ていた。...
20カ国・地域(G20)は2年にわたる欧州の債務危機が世界の成長をなお脅かしていると警告、欧州各国政府に対しては債務危機解決に向けた責任が依然として彼らの側にあると指摘した。G20財務相・中央銀行総裁会議が20日にワシントンで開催される。国際通貨基金(IMF)や米国に続きカナダとオーストラリアの財務相も、スペインに波及している混乱の沈静化への取り組みを強化するよう欧州に圧力をかけた。ブルームバーグ・ニュースが入手した同会議の声明草案によると、G20は世界経済の足かせとなる要因として最初に欧州を挙げている。IMFのラガルド専務理事はIMFの資金基盤強化で約3200億ドル(約26兆円)の拠出表明があったことを歓迎したが、IMFは緊急支援を果たすだけで、欧州は自衛し、経済成長を引き上げ、債務削減を実施しなければならないと訴えた。イタリアとスペインの国債価格は19日、危機が悪化しつつあるとの観測から下落した。...
債券相場は続伸。低調な米国経済指標や欧州懸念を背景に債券高、株安となった米市場の流れを引き継いで買いが先行した。日本銀行による追加緩和観測の強まりを背景に5年債利回りは3日ぶりに昨年来最低を付けた。東京先物市場で中心限月6月物は、前日比3銭高の142円70銭で取引を開始。一時は142円74銭まで上昇し、17日に付けた日中ベースの直近高値に並んだ。午前終値は4銭高い142円71銭。現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.935%で始まり、午前は同水準で推移。16、17日には0.93%と、2010年11月以来の低水準を付けたが、その後は売りが出て、前日は約1週間ぶり高水準の0.945%まで上昇した。5年物の103回債利回りは0.5bp低い0.28%に低下。17日に続いて昨年来最低に並んだ。20年物の134回債利回りは横ばいの1.71%、30年物の36回債利回りも横ばいの1.90%。...
円が対ドルで1ドル=81円台後半に水準を切り下げて推移した。日本銀行の当局者からデフレ脱却に向けて金融緩和を推し進める姿勢を強調する発言が相次ぐ中、次回会合での追加緩和期待を背景に円に下押し圧力がかかった。 ドル・円相場は前日の海外市場で一時81円74銭と、10日以来の水準まで円安が進行。その後81円40銭前後まで値を戻す場面も見られたが、日本時間の朝には81円71銭まで円安に振れ、午前11時51分現在は81円60銭付近で取引されている。...