スペインの28行を格下げ、ソブリン債リスクで-ムーディーズ | IFCM ジャパン
IFC MarketsオンラインCFDブローカー

スペインの28行を格下げ、ソブリン債リスクで-ムーディーズ - 6.25 日

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、サンタンデール銀行やビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)などスペインの銀行28行の格付けを引き下げた。同国のソブリン債格下げと各行の不動産ローンの焦げ付きを理由に挙げた。 ムーディーズは25日の発表資料で、12行以上を新たにジャンク(投資不適格)級としたことを明らかにした。6行を4段階、10行を3段階引き下げた。残りは1~2段階の下げだった。 ムーディーズは今月13日にスペインの信用格付けを3段階引き下げた。同国の債務負担の増加や景気低迷、資本市場での資金調達の道が狭まっていることを理由に、「A3」から投資適格級では一番低い「Baa3」へと下げた。 ムーディーズは発表資料で、スペインの銀行は、同国の「信用力低下」に直面していると説明。さらに「商業用不動産に対する銀行のエクスポージャーが損失拡大を引き起こす公算が大きく、銀行が外部支援を必要とする可能性は高まり得る」と指摘した。 サンタンデール銀の長期債務格付けは「A3」から「Baa2」に引き下げられた。これはスペインのソブリン債格付けよりも1段階高い。ムーディーズは同行の事業が地理的に多角化されており、スペイン国債への直接のエクスポージャーが「管理可能」な水準にあるためだと説明した。BBVAは「A3」から「Baa3」に下げられた。 同社は5月17日にもスペインの16行を格下げしていた。 今回の銀行格下げは、同国政府の信用力低下で銀行を支援する能力が弱まったことや、商業用不動産関連の損失が今後も拡大するとの見通しを反映している。 ムーディーズは先週、世界の大手15行の格付けを引き下げた。 国内銀の貸倒損失が膨らむ中で、スペインの銀行救済は難航するとの懸念が強まり、同国の借り入れコストは大幅に上昇している。スペイン10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は25日、517.4ベーシスポイント(bp 、1bp=0.01%)と、22日の479.9bpから拡大した。
IFCMトレーディング・アカデミー
投資を学ぶ
  • コースを取って、
trading academy

関連項目

image
当方の分析ツールとカレンダーを利用して、投資を開始して下さい。
image
当方の投資アドバイザーから 市場分析ラボ
Close support
Call to Skype Call Back