円は対ユーロ6週ぶり高値圏、中国減速やイタリア格下げ


7/12 日
円が対ユーロで6週間ぶり高値圏で推移した。注目の中国の経済指標が懸念されたほど悪くなかったため、円は対オーストラリア・ドルなどを中心に一時売られる場面もあったが、世界景気の減速懸念は根強く、相対的に安全な円やドルを売る動きは続かなかった。 円は対ユーロでも中国指標発表後に一時1ユーロ=96円95銭まで軟化したが、その後下げ渋り、午後零時20分現在は96円86銭前後で推移。朝方には米格付け会社によるイタリア国債の格下げを受け、96円61銭まで円高に振れる場面が見られた。 中国国家統計局が13日に発表した同国の2012年4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)は、前年同期比7.6%増となった。今年1-3月(第1四半期)は8.1%増で、6四半期連続の鈍化となった。同時に発表された6月の工業生産と小売売上高も伸びが鈍化した。 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはイタリア国債の格付けを従来の「A3」から「Baa2」に2段階引き下げ、格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に据え置いた。ユーロ圏3位の経済規模を持つ同国が資金調達コストの上昇やギリシャやスペインからの危機波及のリスクに直面していることを理由に挙げた。 ユーロ・ドルは前日の海外市場で1.2167ドルと2010年6月30日以来のユーロ安値を付けた後、東京市場にかけて1.2200ドル台を回復していたが、格下げ発表後には1.2181ドルまで反落。ユーロ・円も前日の海外市場で付けた6週間ぶりユーロ安・円高水準の96円43銭には届かなかったものの、96円85銭から20銭超売られる場面が見られた。
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