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日本株続落、米中統計の低調や日銀短観悪化を嫌気-素材、輸出売り - 10.1 日

東京株式相場は続落。米国、中国の経済統計の低調、日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)の悪化を受け、世界的な景気の先行き不安が広がった。繊維製品や鉄鋼、ガラス・土石製品など素材関連、ゴム製品や輸送用機器など輸出関連を中心に景気敏感業種の下げが目立った。 TOPIXの終値は前週末比5.07ポイント(0.7%)安の732.35、日経平均株価は73円65銭(0.8%)安の8796円51銭。日経平均は終値で9月6日以来の安値。 米国で前週末に発表された9月のシカゴ地区製造業景況指数は49.7と、3年ぶりに活動の拡大と縮小の境目を示す50を下回った。9月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)も78.3と、速報値の79.2から下方修正。8月の個人消費支出(PCE)は、インフレ調整後の実質ベースで前月比0.1%増とわずかな伸びにとどまった。 きょう午前8時50分に発表された9月調査の日銀短観では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がマイナス3と、前回6月調査のマイナス1から悪化した。ブルームバーグがまとめた事前予想中央値のマイナス4は上回ったが、海外経済減速の長期化で輸出や生産が低迷しており、3期ぶりの悪化となった。 ドルと円が上昇。米国や中国などの経済指標が事前予想を下回り、世界的な景気減速が意識される中、リスク回避の動きから円やドルに対する買いが先行した。ただ、欧州市場に向けてはスペインの製造業購買部担当者指数(PMI)が予想を上回ったことなどを手掛かりに、ドルや円を売り戻す動きが優勢となった。 ユーロ・円相場は1ユーロ=100円台を割り込み、一時99円79銭までユーロ安・円高が進行。また、ユーロ・ドル相場も1ユーロ=1.28ドル半ばから一時1.2804ドルと9月11日以来の水準までドル高が進んだ。ただ、午後の取引後半にかけてはユーロの買い戻しが入り、早朝の水準を少し上回っての展開となった。午後4時38分現在、ユーロ・円相場は100円24銭、ユーロ・ドル相場は1.2864ドルで推移している。 中国国家統計局と中国物流購買連合会が1日発表した9月の製造業PMI(季節調整済み)は49.8と、エコノミスト調査の予想中央値(50.1)を下回り、2009年以来の2カ月連続の縮小となった。 また、日本銀行がこの日発表した企業短期経済観測調査(短観、9月調査)では、海外経済減速の長期化により輸出や生産が低迷していることを受けて、大企業・製造業の景況感がマイナス3と6月の前回調査から2ポイント悪化した。悪化は昨年12月調査以来。12年度の想定為替レートは79.06円となった。
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