円、100円台突入でさらに下落進む見通し-104円に向かう勢い - 5.10 日
円相場は重要な節目である1ドル=100円を4年ぶりに下抜けしたことから、さらに下落する見通しだ。パターン分析が示した。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)によると、円は下値支持線である1ドル=101円69銭を抜けて、103円32銭-104円のレンジで「トライアングル(三角持ち合い)」を完成すると見込まれる。104円に下落すれば、2008年10月以来の安値となる。トライアングルは上辺と下辺のトレンドラインが交わる際に形成される。BOAの年末時点での予想は105円。
BOAの外為・金利テクニカルストラテジスト、マクニール・カリー氏は電話インタビューで、ドルはより大きな強気トレンドを再開し、103円あるいは104円に向かう十分な勢いがあると指摘した。同氏はその上で、「トライアングルの頂点では一気に大きな動きが通常見られる」と述べた。
ニューヨーク時間9日午後5時(日本時間10日午前6時)現在、円は1.6%安の1ドル=100円59銭。
フィボナッチのチャート分析によると、1ドル=100円の水準は2007年に付けた10年ぶり安値124円14銭から11年11月の高値75円35銭までの50%(半値)戻しに相当する重要な節目。
カーリー氏は「ドルは円に対してだけでなく、全般的に強い。それがドル・円相場をさらに押し上げる」と予想している。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト55人の予想中央値によると、年末の円相場見通しは104円。このうち41人は100円あるいはそれを上回る円安を予想している。
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