ドル・円は95円台前半、FRB議長会見を前に取引慎重との声 | IFCM ジャパン
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ドル・円は95円台前半、FRB議長会見を前に取引慎重との声 - 6.19 日

東京外国為替市場では、ドル・円相場は1ドル=95円台前半を中心に推移。市場関係者からは、この日の米金融政策発表やバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を前に取引は慎重との声が聞かれた。 午後3時15分現在のドル・円は95円27銭前後。朝方の貿易統計など国内の経済指標の発表直前の相場では一時95円67銭と前日の円安値に10銭まで接近する場面があったものの、株価が午後の取引にかけて上昇幅を縮小したのに伴い円買いがやや優勢となった。 楽天証券の相馬勉債券事業部長は、ドル・円の動きについて、「米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を控えて、調整の範囲内」と指摘した上で、「恐怖感があるので、動きづらい。きょうは95円台半ばで行ったり来たりだろう」と述べた。 バーナンキFRB議長は19日、FOMCの政策決定発表後に記者会見に臨む。議長は5月22日、雇用見通しが持続的な回復を示せば、月額450億ドルの米国債、同400億ドルの住宅ローン担保証券(MBS)の購入を減らす可能性があることを示唆した。 米金融政策をめぐる相場展開については、市場関係者から様々な見方が出ている。 上田ハーロー外貨保証金事業部の吉松武志氏は「FOMCでバーナンキ議長が債券購入の規模縮小に言及するかどうかが焦点」と指摘。議長発言が従来通りの内容であれば、ドル売り圧力が強まる半面、債券購入の規模縮小へ言及があれば、一時的にドル反発とみる。ただ、「金融緩和頼みの株式市場は下落する可能性が高く、投資家のリスク回避姿勢が強まればドル・円は下落リスクが高まろう」とも述べた。 バークレイズFXストラテジストの逆井雄紀氏(ニューヨーク在勤)は、「市場の反応を読む意味では、会合声明と議長会見を前にどちらの方向に市場の期待が向いているのかということが重要」とした上で、「ハト派に期待していて何も出なければその反動、タカ派でも同じでそちらに期待していればその反動の動きになる気がする」と話していた。 前日の海外市場で円は全面安。大阪証券取引所の日経平均先物が夜間取引で上昇したことなどを背景に、ドル・円は前週末以来の円安水準となる95円77銭を付けた。この日の相場も海外の流れを引き継ぐ格好で円は安く始まったが、午後にかけて円買いが優勢となっている。 財務省が発表した5月の貿易統計(通関ベース)によると、貿易収支は9939億円のマイナスになり、5月として過去最大の赤字になった。ドル・円では同統計発表後から円が下げ渋った。楽天証の相馬氏は「貿易収支は、すぐに効いてくるわけではないが、半年から1年と赤字が続けば、円安要因になる」としながらも、「経常収支の方は、資本収支の黒字で結局相殺される形」と指摘していた。 東京株式市場では前日の米国株高や円安を好感して買いが先行したものの、TOPIX や日経平均株価 は75日移動平均線が重しとなり、終値は午前の開始値を若干上回る程度となった。
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