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海外株:過去最高値から下落、米利上げ開始時期をめぐる観測で - 7.8 日
先週の取引ではS&P500種とダウ平均はいずれも1.3%上昇。ダウ平均は初めて1万7000ドル台で引けた。6月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが20万人を上回ったことが背景にある。FOMCは2008年12月から、FF金利誘導目標を0-0.25%のレンジで据え置いている。6月17-18日開催のFOMCの議事録は9日に公表される。
欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数が約2週間ぶりの大幅下落となった。先週に同指数が3月以来の大幅高となったことから、バリュエーション(株価評価)を見極めようとする動きが広がった。ストックス欧州600指数 は前週末比0.9%安の344.80で終了。業種別19指数の全てが下げた。先週は1.8%上昇し、指数の株価収益率(PER、予想収益ベース)は4日に15.6倍と、2009年以来の高水準に接近した。
日経平均株価は65円3銭(0.4%)安の1万5314円41銭。欧米株安や為替の円高推移を受け、リスク資産回避の売りに押された。保険やその他金融、証券など金融株、輸送用機器やゴム製品など輸出関連株の一角が下落。業種別下落率トップの保険は、大型台風の日本列島接近もマイナス材料視された。
明日発表の中国のCPIへ注目。商品先物相場の反発が見込む。
原油先物相場は7営業日続落。2009年12月以来最長の連続安となった。リビアとイラクでの供給不安が和らいだほか、米国株式相場が過去最高値から下落していることが影響した。