投資家が欧州国際入札結果を待つ | IFCM ジャパン
IFC MarketsオンラインCFDブローカー

投資家が欧州国際入札結果を待つ - 1.10 日

 ポルトガルが5日行った総額5億ユーロ(約548億円)の6カ月物国債入札は成功したが、落札利回りは昨年9月時点に比べて大きく上昇した。同国は救済が必要かもしれない、と投資家が依然懸念していることがうかがえる。 一方で、欧州連合の行政執行機関、欧州委員会が同日実施した、アイルランド救済資金調達の50億ユーロの債券入札では旺盛な需要が見られた。この入札はEUによる加盟国支援への投資家の支持が得られるかどうかの重要な試金石であり、今後2年間での数十億ユーロの起債の第1号となる。

 投資家需要を見極める上でより重要なのは今月12日に行われるとみられる国債入札だ。投資家は、財政赤字抑制ができなくなるかもしれない同国の弱い経済成長見通しと対外借り入れ依存に不安を抱いている。

 一方、欧州委員会の債券入札での応札は200億ユーロを上回った。落札利回りは2.59%で、ドイツ国債とのスプレッドは0.712ポイントだった。

 この入札で得られた資金はEFSFと同様に域内の金融安定と通貨同盟を支援するための欧州金融安定メカニズム(EFSM)に充てられる。アイルランドはこの600億ユーロの基金から225億ユーロを受け取ることになっている。

 一方、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は、レポに際してアイルランド国債を担保としないとの報道を確認した。同銀行の広報担当者は、「格付けと流動性に関する厳しい要件を満たした証券だけが国立銀行の担保となり得る」と述べた。国立銀行が毎日更新している「SNBレポに有効な担保リスト」によると、アイルランドが発行したいくつかの債券は12月21日以降除外されている。

 同国の1年物以上の国債のほか、アングロ・アイリッシュ銀行、GEキャピタルUKファンディングの発行した債券も除外されている。両社ともアイルランドに住所がある。

IFCMトレーディング・アカデミー
投資を学ぶ
  • コースを取って、
trading academy

関連項目

image
当方の分析ツールとカレンダーを利用して、投資を開始して下さい。
image
当方の投資アドバイザーから 市場分析ラボ
Close support
Call to Skype Call Back