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ECBの利上げ期待を背景に、ユーロがドルに対し上昇 - 3.1 日

ユーロがドルに対して上昇した。金利差拡大への期待がユーロの投資妙味を高めたため、ユーロは3週間ぶり高値をつけた。インフレへの対応において各国中央銀行に相違が見られることが注目されるなか、中東・北アフリカの混乱に対する懸念は一時的に後退した。 この日最も上げ幅が大きかったのはスウェーデンクローナで、ユーロとドルに対して1%超も上昇した。スウェーデンのリクスバンク(中央銀行)が発表した最新の金融政策会合議事録で、予想外にインフレへの積極姿勢を示したことが背景とみられる。

カナダドルも米ドルに対して上昇し、3年ぶりの高値をつけた。カナダ2010年10-12月期の国内総生産が前期比年率3.3%増となり、カナダ銀行(中央銀行)は4月に利上げするとの投資家期待が高まった。同中銀は1日に行う今年2回目の政策発表で、政策金利を1.00%に据え置くとみられている。ユーロがドルに対して上昇した背景には、投資家が今週行われる米連邦準備制度理事会議長と欧州中央銀行総裁の発言に備えたことがある。

ECBが今年後半に利上げするとの期待が高まる一方、日米は金融引き締めからほど遠いとみられているため、投資家はユーロに資金を振り向けた。トリシェ ECB総裁は3日の定例理事会後に開く記者会見で、利上げを示唆する最近の発言をあらためて確認すると市場参加者は予想している。

一方、バーナンキFRB議長が1日・2日に行う議会証言を控えてドルは全面安となり、好調な米経済指標も大幅な上げにはつながらなかった。ドルは円に対してわずかながら上昇したが、英中銀イングランド銀行の年内の利上げ観測を背景に、英ポンドに対しても下落した。ユーロは取引序盤、2月2日以来となる高値をつけたが、その後1.3800ドル近辺まで反落した。トリシェ総裁の発言が期待はずれの内容になるとの懸念を受け、ユーロは高値から下げたとアナリストらは指摘した。

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