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ECBが利上げ示唆で、ユーロ急伸 - 3.4 日

欧州中央銀行のトリシェ総裁がユーロ圏の利上げ期待を高める発言を行ったことから、ユーロがドルと円に対して急伸した。ユーロは、中東情勢の緊迫化やユーロ圏でくすぶる債務問題をよそに、じり高となっていた。上昇の背景には、原油などの商品相場の上昇に対処するため、 ECBが米連邦準備制度理事会(FRB)よりもかなり早期に利上げに踏み切るとの期待がある。利上げは、経済に悪影響を与えないとみなされれば、その国の通貨の価値を押し上げる可能性がある。

トリシェ総裁は3日のECB定例理事会後の記者会見で、早ければ4月にも利上げする可能性があることを強く示唆し、市場を驚かせた。この発言を受け短期ドイツ国債の価格は急落し、利回りが2年ぶり高水準をつけた。これにより、ユーロ建て債券投資の妙味が一段と高まった。これとは対照的に、バーナンキFRB議長は今週行った半期に一度の議会証言で、商品価格の騰勢はほかの財でなくガソリンへの支出増大を消費者に強いることから経済を損なう可能性があると指摘し、利上げには慎重な姿勢を示した。

ユーロにとって次の試金石は、米労働省が4日に発表する極めて重要な2月の雇用統計だ。エコノミストらは総じて明るい内容を予想しており、非農業部門就労者数が20万人の増加になると予想している。

しかし、これが必ずしもドルの好材料になるとは言えない。3日発表された週間失業保険新規申請件数は予想外に減少し、労働市場の改善を示す最新の指標となった。米株式市場は3カ月ぶりの大幅高となったが、ドルはそれほど恩恵を受けなかった。原油価格の高騰もドルを損なっているようで、年内利上げの可能性が一段と後退している。市場ではFRBが来年初めに徐々に利上げを開始すると予想されている。

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