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ユーロやや持ち直す、G20への期待で - 9.26 日

ユーロが1週間の大幅な下げからやや持ち直した。週末に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議で、問題を抱える欧州の銀行に対する支援を主要国が強化する可能性があると投資家がみたためだ。ギリシャがただちにデフォルト(債務不履行)に陥ることはないと欧州の首脳らが否定しているにもかかわらず、そうした事態が世界経済のリセッション(景気後退)につながる可能性を投資家らは深刻に懸念している。新興市場諸国の通貨や株式、商品相場はすべて、2008年の危機が再現することを恐れてこの1週間で急落した。当時、世界の金融システムを揺るがしたリーマン・ブラザーズの立場を、投資家らはギリシャに置き換えてみている。 23日は、財政難に苦しむギリシャに関する新たな展開はみられなかったが、各市場は引き続き不安定な動きをみせた。こうした状況のなか、米国のワシントンに集まったG20諸国の首脳は、世界の成長見通しについて協議した。 投資家のリスク志向の尺度となる株式優良銘柄は、20日の急落に対し、この日は緩やかに反発した。しかし、市場の不透明感が濃厚ななか、ユーロは日中を通じ幾度も、ユーロ圏の深刻な債務問題を各国首脳が落ち着かせるとの観測に動かされた。しかし、具体的な対策は、結果的に示されなかった。
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