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ドル81円前半、西村日銀副総裁の会見発言には反応薄 - 4.18 日

ドル/円は81.38円付近。日銀の西村清彦副総裁の会見発言が伝わっているが、反応は薄い。西村副総裁は18日、岡山市での金融経済懇談会後に記者会見し、必要に応じて追加手段を講じるとの姿勢はきわめて明確だと述べ、物価安定を達成するため、今後のモメンタムをみながら政策を判断するとの考えを示した。金融経済懇談会でのあいさつは、追加緩和に前向きと受け止められ、円相場はやや円安方向に振れた。ユーロ/ドルは1.3118ドル付近。リスク選好度合いの改善で目先の下値不安は後退しているが、良好なスペインTビル入札結果や4月の独ZEW景気期待指数が強かった割には伸びなかった。19日のスペイン国債入札や19─20日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で議論される国際通貨基金(IMF)資金基盤強化策の行方が重しになっている可能性がある。もっとも、IMF資金基盤強化問題は、日本とスウェーデン、デンマークが合わせて770億ドルの拠出を表明したことで、合意に向け一歩前進している。ショイブレ独財務相はロイターとのインタビューで、G20閉幕までにIMFの資金基盤の4000億ドル増強で合意できると述べた。市場では「4000億ドル規模の融資枠拡大で合意できれば、国際協調による債務危機封じ込めの体制が整ったというシグナルを市場に発することになり、ユーロ相場はポジティブに反応する可能性がある」(外資系証券)との声が出ていた。 もっとも、議論に進展が見られなければ「ユーロ相場は利下げも含めた欧州中央銀行(ECB)による追加緩和が意識されることで、下落トレンドをより鮮明にする可能性が出てくる」(同)という。豪ドルAUDJPY=は84.45円付近。日経平均株価が堅調に推移、ジリ高となっている。一方で、バークレイズ銀行の山本雅文チーフFXストラテジストは、豪ドル売り・レアル買いの妙味を説いている。ブラジル中銀は日本時間明朝に政策金利を発表するが、同行では0.75%の利下げを予想。そのうえで、明日の利下げでブラジル中銀の利下げ局面が終了するとみている。一方、同行はRBA(オーストラリア準備銀行、中央銀行)が第2・四半期に合計0.5%の利下げを行うと予想している。山本氏は、こうしたブラジルと豪州の金融政策スタンスの違いに加え「ブラジル経済は米景気の相対的堅調および原油価格上昇から恩恵を受けやすいこと、他方で豪州は中国景気減速の悪影響を受けやすいことから、目先の米中の相対景況感格差の代理通貨ペアとしてのレアル買い・豪ドル売り取引には依然として妙味がある」(山本氏)と指摘している。
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