ユーロ1.28ドル前半、ユーログループ議長はギリシャ離脱を強く否定 | IFCM ジャパン
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ユーロ1.28ドル前半、ユーログループ議長はギリシャ離脱を強く否定 - 5.14 日

ユーロは1.2830ドル付近。早朝の取引で一時1.2815ドルまで下落し4カ月ぶり安値を更新した。ユーロ/円は102.49円付近で一時102.36円まで下落した。ユーロは前日の急落のあとで、アジア時間序盤は小動きとなっている。  ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相)は、14日の会合後、ギリシャがユーロ圏から離脱するとの観測は「プロパガンダでナンセンス」だとして、強く否定した。  また、ギリシャに対し、救済プログラムを受ける条件として欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)と合意した条件の順守をあらためて求める一方で、ギリシャの新政権が発足し、新政権が合意を尊重する姿勢を示した場合には、条件の一部緩和に応じる可能性があるとの考えも示した。  EU当局者は、1300億ユーロに上る救済策の条件について再交渉に応じる余地はほとんどないとの考えを示しているが、ユンケル議長は、ギリシャの各政党が立場の違いを乗り越えて改革を受け入れれば、何らかの形で条件を緩和する余地は残っていると指摘、「状況が大きく変化した場合には、(ギリシャが目標を達成する)期間の延長に関する議論を行う可能性は排除しない」と述べた。 ただ、「期間を延長するつもりだと言っているわけではなく、適切に対応しなくてはならないということだ。ギリシャ政府がプログラムに全面的にコミットすることを約束し、その上で異常な状況が起きたとすれば、その問題を議論する可能性を排除しないという意味だ」と説明した。ドルは79.85円付近。ユーロは1.2830ドル付近。ユーロ/円は102.44円付近。  きょうの予想レンジはドルが79.50―80.20円、ユーロが1.2770―1.2890ドル、ユーロ/円が101.80―103.10円。  14日のニューヨーク市場では、ユーロが対ドルで約4カ月ぶり、対円では約3カ月ぶり安値まで下落した。ギリシャがユーロを離脱する可能性があるとの懸念や、弱いユーロ圏鉱工業生産を受けてユーロ圏の景気後退入りの観測が高まった。また、10年物のスペイン国債と独連邦債の利回り格差が約483ベーシスポイントに拡大し、ユーロ導入以降で最大となったことも、ユーロにネガティブな材料となった。   前日の東京時間は、野田首相の単独介入を示唆する報道などでドル/円の下値が支えられたが、この日は「米10年債利回りが低下していることやクロス円の上値が重いことで、昨日より80円台は乗せにくいとみている」(外為アナリスト)との指摘が出ている。    市場では、ユーロ売りのポジションが相当規模に膨らんでいるため、「(短期筋は)ポジション解消のチャンスを狙っているとみられるが、株安やユーロ圏の問題等で、なかなかショート・カバーの手がかりをつかめない」(同)という。  市場の関心は、東京時間午前10時半に発表予定の豪中銀理事会議事録やユーロの動向に集まっている。
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