スペイン政府:銀行救済を正式要請-7月上旬に覚書完成方針 - 6.25 日


:スペイン政府は25日、同国の銀行救済を正式に要請した。最大1000億ユーロ(約10兆円)の支援が欧州の救済基金のいずれを通じて行われるかなど、詳細についての交渉は継続している。 デギンドス経済・競争力相がユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)に書簡を同日送ったと、スペイン経済省が明らかにした。救済に関する覚書を次回のユーログループ会合が予定される7月9日よりも前に完成させるという。 スペイン政府は今月9日のユーログループ電話会議で救済に関して合意した。先に公表されたコンサルタント会社2社によるストレステストの結果によると、スペインの銀行の必要資本額の見積もりは最大620億ユーロ。国際通貨基金(IMF)の報告は少なくとも370億ユーロとしている。デギンドス経済相の書簡によれば、これらの数字が覚書の出発点となる。救済基金のうち暫定基金の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と7月に発足する恒久的な欧州安定化メカニズム(ESM)のいずれが利用されるかは未定だという。 欧州連合(EU)の欧州委員会は、銀行業界の再編方法などについてスペインに条件を課す方針。欧州委は不良資産を引き受けるバッドバンク構想を支持していると、スペイン経済省のラトーレ経済担当次官が述べていた。

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