円がやや上昇、欧州債務危機の抜本解決に期待薄-リスク回避くすぶる - 6.26 日


円が小幅高。欧州債務危機への懸念が続き、あすから始まる欧州連合(EU)首脳会談で抜本的な解決が期待しにくい中、リスク回避に伴う円買い圧力がくすぶった。 ブルームバーグ・データによると、円はほとんどの主要通貨に対して前日終値から値を切り上げている。ユーロ・円相場は早朝に1ユーロ=99円42銭を付けた後、一時99円08銭まで円買いが進行。ドル・円相場は1ドル=79円半ばから一時79円36銭まで円が強含む場面が見られた。 前日の海外市場では欧州債務危機への懸念からユーロが下落し、対円では一時、18日以来の水準となる98円75銭までユーロ安・円高が進行。ユーロ・ドル相場も一時、1ユーロ=1.2442ドルと8日以来のユーロ安・円高水準を付けた。この日の東京市場では1.24ドル後半を中心にもみ合う展開となっている。EU首脳らは28、29両日の会議で危機感染を食い止める対策を協議するが、財政政策の協調や債券の共同発行をめぐり意見の隔たりは大きい。ドイツのメルケル首相は連立与党の議員らに対し、債務の共有化がユーロ圏で実現するとは考えていないと発言。イタリアのモンティ首相は、EU首脳会議での交渉は「非常に難航する」との見通しを示した。

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