ユーロじり安、欧州政策対応期待の反発続かず-一時的な調整の可能性 - 7.25 日


ユーロがじり安。前日には欧州救済基金の能力増強への期待からユーロの買い戻しが進んだが、その流れも続かなかった。債務危機や域内景気の先行き懸念が根強い中、ユーロは上値の重い展開となった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.21ドル半ばから一時1.2127ドルまで軟化。前日の海外市場では24日に付けた約2年ぶり安値(1.2043ドル)付近から一時1.2171ドルまで反発していた。 ユーロ・円は24日に約11年ぶりのユーロ安値1ユーロ=94円12銭を付けた後、25日には一時95円21銭まで反発。その後はユーロが伸び悩み、この日の東京市場では95円ちょうど前後から一時94円71銭まで弱含む展開となっている。 欧州中央銀行(ECB)政策員会メンバー、オーストリア中央銀行のノボトニー総裁は24日インタビューに応じ、欧州の恒久的救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)に銀行免許を与えることを支える論拠があると述べた。 一方、ギリシャのケディコグル政府報道官は、同国が欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による救済の条件である財政再建計画の実行期限を延長すれば、債務再編とみなされるとの認識を示した。米シティグループによるとギリシャがユーロ圏を今後12-18カ月以内に離脱する確率を約90%。従来は50-75%と予想していた。 ドル・円相場は一時1ドル=78円05銭までドルが弱含んだが、週初に付けた6月1日以来のドル安値77円94銭を試すには至らず。結局、午前の値動きは13銭の値動きにとどまっている。

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