ドルが対円で2カ月ぶり安値、FOMC控え緩和策を見極め - 7.31 日


ドル・円相場が一時1ドル=77円台後半で2カ月ぶりの安値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表を控えて、市場で景気の下支えに向けた緩和措置が見込まれている中、ドル売り圧力がかかった。 ドル・円相場は78円17銭を付けたあと、一時77円91銭と、6月1日以来の水準までドル安・円高が進行。午後1時15分現在は78円02銭付近で取引されている。 また、午前10時には中国で7月の製造業購買担当者指数(PMI)が発表されたが、市場の予想に反して前月から低下。棚瀬氏は、株安に加え、中国指標の弱い結果で「リスクオフ(回避)」になり、中国と経済的な結びつきの強いオーストラリア・ドル売り主導でクロス・円(ドル以外の通貨の対円相場)の下落(円は上昇)につながったとしている。 ユーロ・円相場は一時1ユーロ=95円70銭と、2営業日ぶりの水準までユーロ安・円高が進み、その後も95円台後半で取引されている。午後1時15分現在は95円92銭前後。 米連邦準備制度理事会(FRB)は7月31日から2日間の日程でFOMCを開催。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト58人を対象に先月25-27日に実施した調査によると、今回の会合でQE3は見送られるとの予想は88%。48%が9月のFOMCで資産購入を発表すると見込んでいる。 一方、FOMC後の2日には欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合が控える。ドラギ総裁が先月26日、ユーロを守るために必要なあらゆる措置を取ると言明したことで、追加の緩和策に市場の期待が高まっている。

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