ドラギ総裁に「何もやらない」選択肢ない-ECB介入に期待 - 8.1 日


欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が2日の定例政策委員会で何を決定するにしても、何もやらないという選択肢はあり得ないとエコノミストらは考えている。 ユーロを守るために必要なあらゆることを行うという約束をドラギ総裁が果たすことを投資家は期待している。市場関係者の大部分は、この発言をECBが債券市場に介入することを示唆したものと解釈している。そうした行動に対するドイツ連邦銀行の反対を克服できなければ、市場に失望感が広がり、相場急落の引き金になると懸念されている。ドラギ総裁はフランクフルト時間2日午後2時半(日本時間同9時半)に記者会見を開く。 ドラギ氏が先週ロンドンで発言した必要なことは何でもするという公約は世界的な相場上昇を促したが、エコノミストの一部は形勢を逆転させるために必要なコンセンサスを醸成するドラギ氏の能力に疑問を呈している。 ECB総裁の発言で国債相場は上昇したものの、1日のスペイン10年国債利回りは6.73%となり、ドイツ国債に対する上乗せ利回り(プレミアム)は536ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となお高い水準にある。 ドラギ氏は7月26日のロンドンでの講演で、「これらソブリン債のプレミアムの大きさが金融政策の伝達経路の機能を阻害する限りにおいて、われわれのマンデート(責務)の射程に入ってくる」と説明。「われわれの責務の範囲内で、ECBはユーロを存続させるためにあらゆることを行う用意がある。信じてほしい。それは十分な対応となるだろう」と語った。

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