債券上げ幅縮小、あす20年入札が重し-国債買いオペは「札割れ」回避 - 8.21 日


債券相場は上げ幅縮小。良好な需給を背景に買いが優勢だったが、午後に入ってあす実施の20年債入札に向けた売りなどが重しとなっている。一方、日本銀行が実施した資産買い入れ等基金の国債買い入れオペでは、応札額が予定額に満たない札割れを回避した。 東京先物市場で中心限月9月物は、前日比1銭高の143円63銭で取引開始し、直後に143円57銭まで下落した。しかし、日経平均株価が下げに転じて、下落幅を拡大させると買いが増えて、10銭高の143円72銭と、日中取引で15日以来の高値を付けた。午後の取引では一時下げに転じるなど143円60銭台でのもみ合いとなっている。 現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回りは同横ばいの0.825%で始まり、その後は徐々に水準を切り下げ、1ベーシスポイント(bp)低い0.815%と、15日以来の低水準を付けた。その後も同水準で推移したが、午後に入ると0.5bp低い0.82%を付けた。5年物の105回債利回りは4営業日ぶり低水準の0.22%だったのが、0.5bp低い0.225%。20年物の138回債利回りは0.5bp高い1.665%。 日銀発表によると、午前実施の基金国債買い入れで、残存期間1年以上2年以下のオペでは予定額5000億円に対し、応札額は5028億円となり、5006億円を落札。また、2年超3年以下のオペでは予定額2000億円に対し、5056億円の応札額となり、2010億円を落札した。

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