シドニー外為・債券市場=豪ドルは1カ月ぶり安値、RBAによる利下げで - 10.2 日


2日のシドニー外為市場では、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)による利下げを受けて、豪ドルが1カ月ぶり安値まで下落した。RBAはこの日、政策金利を0.25%引き下げ3.25%とすると発表した。また一段の利下げにも含みを持たせた。市場では、利下げの可能性が全面的には織り込まれていなかったため、豪ドルの対米ドル相場AUDは、0.6%安の1豪ドル=1.0295米ドルと、9月7日以来の安値を付けた。多くのエコノミストは、11月に利下げが実施される可能性が高いと予想していた。RBAは声明で、悪化する世界経済や輸出価格の下落、通貨高が豪経済の主要な圧迫要因になっていると指摘した。ンターバンク先物市場では、60%の確率で11月に追加利下げが実施される可能性が示されている。アラブ銀行オーストラリアのトレーダー、デビッド・スカット氏は、豪国債は最高格付けを維持しており、その通貨である豪ドルの下落幅は限定的だと指摘、他の西側諸国に比べれば比較的引き締め方向の金融政策を維持しているとの見方を示した。同氏はその上で「豪ドルは1.0300米ドルを大きく割り込むことはない」との見方を示した。豪ドルの当初の下値支持線は1.0292米ドルでその次は1.0237米ドル。上値抵抗線は1.0375米ドルとなっている。

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