EU首脳:ユーロ圏の銀行監督一元化、来年段階的導入目指す - 10.19 日


欧州連合(EU)首脳はユーロ圏の銀行監督一元化の枠組みで年内合意へ全力を尽くすと表明し、スペインの銀行部門への直接支援に道を開いた。 ブリュッセルでのEU首脳会議が18日から2日間の日程で始まった。初日の会議終了後の現地時間19日未明に発表された声明で、EUは欧州中央銀行(ECB)を主たる監督機関とする枠組みについて来年1月1日までの合意を目指すとした。この新たな体制はその後1年間で段階的に導入され、2014年1月1日までに域内の全6000行を監督下に置く予定。欧州金融危機の根本原因である銀行と政府の負の連鎖を断つことを目的とする。 ファンロンパイEU大統領は会議後に記者団に対し、監督機関は「恐らく効果的に機能」し、ユーロ圏の救済基金は13年にも銀行に直接資金を供給できるようになるだろうと説明、財務相らがこうした銀行救済のルールを策定すると述べた。 ドイツのメルケル首相は慎重なアプローチを採るべきだと強調するとともに、直接支援の前提として銀行監督体制が「実際的な見地から整う」ことが必要だと指摘。「われわれの目的はその名にふさわしい銀行監督だ。現在よりも優れたものを創設したいと思っている」と記者団に語った。 会議初日は、いわゆる銀行同盟が中心議題となった。首脳らは、ギリシャの次回分の支援資金確保に向けた公約実行への取り組みを評価。その一方で、スペイン追加支援の時期や方法については議論を避けた。

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