円続落、安倍総裁発言で売り加速-緩和強化観測で4月来安値 - 11.15 日


円が続落。自民党の安倍晋三総裁の発言を受け、日本銀行に対する追加緩和圧力が強まるとの見方が強まり、円売りが加速した。来月実施の衆院選では自民党が政権を奪回する可能性が高いとみられている。 円は対ドルで一時1ドル=80円95銭まで下落し、4月27日以来の安値を記録。対ユーロでは一時1ユーロ=103円21銭と、約1週間ぶりの103円台へ下落した。ブルームバーグ・データによると、円は主要16通貨全てに対して下落している。 ユーロ・ドル相場は朝方に1ユーロ=1.2718ドルまでユーロ売りが進んだが、その後下げ渋り、午後には1.27ドル半ばまで値を戻す場面が見られた。 安倍自民党総裁は15日の都内の講演で、衆院選後に政権を奪還すれば、政府・日銀で2-3%のインフレ目標を設定し、デフレ脱却のためにあらゆる政策を総動員して取り組む考えを示した。 米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は14日、「われわれは住宅ローン担保証券(MBS)や長期国債の購入を年末以降継続する必要があり、恐らく2013年後半まで続くことになろう」との見解を示した。 14日公表された米連邦公開市場委員会FOMCの10月23-24日開催分の議事録によると、多くの参加者は、オペレーション・ツイスト(ツイストオペ)終了後となる来年に追加の資産購入措置を実施する必要があるとの認識を示した。

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