ドル81.82円付近でこう着、クロス円からくる下落リスクに警戒 - 11.28 日


ドル/円は81.82円付近。手掛かり材料に欠けるなか、きょうの安値圏でこう着している。ドル/円をめぐっては、安倍自民党総裁への期待感で膨らんだ円ショートの巻き戻しに加え、欧州問題や米「財政の崖」をめぐる懸念からくる円買いも、相場の圧迫要因となっている。市場では「欧米リスクの台頭で株式市場が軟調な地合いとなっていることを踏まえれば、クロス円からくるドル/円の下落リスクには注意が必要だ」(外資系証券)との声が出ていた。ドル/円は81.85円付近で軟調。市場参加者によると、ドル/円上昇のけん引役だった海外短期筋の一部は弱気転換しており、円売りポジションを若干整理する動きがあるという。「安倍自民党総裁に対する期待一辺倒から、政策の実現性を見極める動きが出てきた」(外銀)との声が聞かれた。日経平均、ハンセン指数、上海総合指数などアジア株が下落していることで、地合いはリスクオフに傾いている。ユーロ/円は105.93円付近。朝方の高値106.35円から一時105.72円まで下値を伸ばした。

関連項目

毎週のビデオ・レビュー
市場の動向
テクニカル分析
市場外観
マーケットセンチメント
商品市場カレンダー
経済カレンダー
New!トップ・トレード