円下落、米財政協議楽観や日銀緩和期待-対ユーロ昨夏来安値 - 12.18 日


円が下落し、対ユーロでは昨年8月以来の安値を更新した。米国の「財政の崖」回避に向けた協議の進展期待を背景にリスク選好の動きが先行する中、日本銀行の追加緩和観測もあり、円売りが進んだ。 ユーロ・円相場は一時1ユーロ=111円73銭と、昨年8月30日以来の水準までユーロ高・円安が進行。午後1時10分現在は111円70銭付近で取引されている。前日の海外市場で1ドル=83円82銭を付ける場面もあったドル・円相場は、一時84円43銭と2営業日ぶりの水準まで円安が進み、同時刻現在は84円29銭付近で推移している。 日銀はこの日から2日間の日程で金融政策決定会合を開く。14日に発表された企業短期経済観測調査(短観)では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)が2期連続で悪化。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が12日の連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和策を強化している中で、日銀の対応が注目されている。 また、欧州では、ギリシャの信用格付けが引き上げられたほか、スペイン政府が実施した証券入札で目標額を調達するなど、米欧ともに先行き懸念が緩和する格好となっている。ユーロ・ドル相場は東京市場で一時1ユーロ=1.3256ドルと、5月1日以来の高値を付けている。

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