円が対ドルで2年3カ月ぶり安値を更新、新政権への期待で - 12.27 日


円が続落し、対ドルで約2年3カ月ぶりの安値を更新した。安倍晋三新政権の発足を受け、大胆な金融政策など円高是正策がとられるとの期待が高まる中、この日も円売り優勢の展開が続いた。 ドル・円相場は一時、1ドル=85円87銭と2010年9月17日以来の水準まで円安が進行。また、ユーロ・円相場は一時1ユーロ=113円65銭を付け、昨年8月4日以来の円安値を更新した。 ドル・円相場は26日の東京市場午前に心理的節目の85円ちょうどを突破。安倍新政権への政策期待を背景にその後も円売りの流れが続き、海外時間には85円73銭まで円安が進んでいた。 一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.32ドル前半から一時1.3246ドルまでユーロが買われたが、海外時間に付けた約1週間ぶりユーロ高値(1.3254ドル)には届かず、その後はもみ合いとなった。 米国ではこの日、財政の崖問題をめぐる協議が再開する。共和党が主導権を握る下院は先週、ベイナー議長が示した所得100万ドル超の納税者に対する増税法案の採決を先送りしていた。6000億ドル相当の減税失効と強制的な歳出削減が重なる財政の崖を回避する期限は年末に迫っている。 26日の米株式相場は3営業日続落。米国債相場は上昇(利回りは低下)した。

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