ドルが対円で1カ月ぶり安値、米緩和継続観測や株安-97円後半 | 7/29 日 - 7.29 日


ドルが対円で1カ月ぶり安値へ下落した。あすから開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にした米金融緩和継続観測からのドル売り圧力に加え、日本株の大幅下落を背景にリスク回避に伴う円買いの動きが強まった。 ドル・円相場は早朝に1ドル=98円台を割り込んだ後、いったん98円台前半まで戻す場面も見られたが、ドル売り・円買い圧力が根強く、午前11時すぎには97円64銭と6月27日以来のドル安値を付けた。その後は97円台後半を中心にもみ合う展開となり、午後3時15分現在は97円80銭前後となっている。 みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「円サイドでは日本株の下落を嫌気している部分と、FOMCでハト派的な方向に舵を切るとの見方が強まっているところからのドル売りで、ドル・円は下向きバイアスがかなり強い状況だ」と指摘。「6月後半から7月半ばまで何回か100円台をトライしたが、テクニカル的に上値の重さが意識されるし、材料的にも米QE(量的緩和)縮小一辺倒でなくなってきているので、ドル・円は調整的な値動きになる」と話した。 29日の東京株式相場は大幅続落。TOPIX は前週末比3.3%安で終了した。 株安を背景にリスク回避の高まりが意識される中、円は前週末に続いて主要通貨に対して全面高となっている。ユーロ・円相場は1ユーロ=130円台から一時、129円77銭と2週間ぶりの水準までユーロ安・円高が進行。一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.32ドル台後半と、前週末に付けた6月20日以来のドル安値(1.3297ドル)付近でもみ合う展開となった。

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