サマーズ氏のFRB議長候補辞退で-ドルは全面安 - 9.16 日


サマーズ元米財務長官は次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の候補から降りる意向を表明した。サマーズ元米財務長官は15日、オバマ大統領に電話をし、バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任選びから同氏を外すよう求めた。電話後の大統領宛て書簡の中で同氏は「私は不本意ながら、私の承認プロセスがあるとすれば、それはとげとげしいものになり、FRB、オバマ政権、あるいは最終的に米国の進行中の景気回復にとって利益にならないだろうとの結論に至った」と述べた。


これによって大統領はジャネット・イエレン副議長、ドナルド・コーン元副議長、ティモシー・ガイトナー元財務長官ら他の人たちを候補として検討せざるを得なくなった。大統領はイエレン、コーンの両氏とは面会したと述べている。ガイトナー氏は議長職に関心がないと明らかにしている。米ドル指数は金曜日のクローズ値81.44から、81.00まで急落した。



英ポンドは対米ドルで8ヶ月かの高値1.5955を付け、心理的な抵抗線1.60への反発が可能になる。ユーロドル相場は、1.3377をつけた。


米国とロシアがシリアの化学兵器廃棄に向けた枠組みで合意したことを受け、リスク資産の需要が高まった。ドル円相場は、98円69銭までを付けた、ドル売り・円買いが進行。米ドルは対オーストラリア・ドルで0.9345まで急落して、0.9319へ戻った。


米FRBは17、18の両日、公開市場委員会(FOMC)を開くが、今回は少なくとも三つの経済的不透明さに直面することになる。

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