米デフォルトの懸念 - 10.7 日


米国で政府機関の一部閉鎖や債務上限問題をめぐる不透明感を背景に量的緩和縮小時期の後ずれが意識されており、これまでのポジション(持ち高)の巻き戻しの動きとの見方が出ている。米史上初となるデフォルト(債務不履行)を回避する期限が迫るなか、世界の大手債券投資家は米国債のリスクが高まっているのではなく、むしろ安全度が増しているとみている。


ベイナー米下院議長は6日、下院は他の条項を含まない連邦債務の上限引き上げ法案を可決することはできないと言明した。 ルー米財務長官は3日、米議会が16兆7000億ドル(約1620兆円)の債務上限 を引き上げない限り、14日後には債務を支払えなくなると発言したものの、同日の米10年国債利回り は2.58%と、2カ月ぶり低水準となった。財務省短期証券(TB)のレートと、デフォルトに備える保証コストは上昇しているが、米国債のボラティリティ(変動性)は低下。投資家の米連邦準備制度理事会(FRB)への強い信頼感が、米予算をめぐる政治の行き詰まりへの懸念を打ち消しているもようだ。


NIKKEI225は1.22%安の13,853.32だった。Hang Sengは0.75%安で、S&P/ASX200は0.90%安だった。米政府のデフォルト(債務不履行)回避を受け、ドル円相場、1ドル=96円92銭だった。一時96円88銭を付けた。


ドルフラン相場は、0.9065から0.9027まで急落した、安全資産の需要が高まった。AUDUSDは0.9421の近くに取引され、0.9390までの反落が可能。

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