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欧米市場の株式:続落、イラクとウクライナの情勢悪化を警戒 - 6.17 日

米国株は小幅上昇。イラク情勢が緊迫化しているが、米製造業の拡大や企業買収に関するニュースが材料視された。S&P500種株価指数 は0.1%上昇して1937.78。ダウ工業株30種平均は5.27ドル高の16781.01ドル。

17日発表の5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇と予想されている。前月は0.3%上昇だった。5月は前年同月比では2%上昇と予想されている。国際通貨基金(IMF)は米経済の今年の成長率予想を下方修正し、金融当局が投資家の予想よりも長くゼロ金利政策を続ける可能性があるとの見解を示した。IMFは今年の米成長率予想を2%と4月時点予想の2.8%から下方修正した。IMFは金融政策について「政策金利は現在市場で予想されている15年半ばより後までゼロにとどまることが可能だ」と米経済に関する年次報告書で指摘した。シカゴ・オプション取引所のボラティリティ指数(VIX)はこの日、3.9%上昇して12.66と、5月20日以来の高水準だった。

16日の欧州株式相場は下落し、指標のストックス欧州600指数は続落した。イラクでイスラム教スンニ派過激派組織が制圧地域を拡大したほか、ロシアがウクライナ向け天然ガスの供給を停止したことが懸念された。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値は前年同月比0.5%上昇と、3日発表の速報値と一致。インフレ率は4月の0.7%を下回り、09年11月以来の低水準となった。

日経平均株価は42円68銭(0.3%)高の1万4975円97銭。鉱工業生産指数など米国景気統計の堅調や為替の安定に加え、イラク情勢が前日の米国株に与えた影響が大きくなかったことも安心感につながった。電機や機械、精密機器など輸出関連株の一角が買われ、化学、商社株も高い。



銅先物相場は2営業日続伸。工業用金属消費で世界1位の中国や2位の米国の景気改善に伴い需要が持ち直すとの兆候が広がった。中国人民銀行(中央銀行)は預金準備率の引き下げ対象となる銀行を増やした。当局はより広範な刺激策を打ち出さずに経済成長を支えようと取り組んでいる。5月の米鉱工業生産指数は前月比で上昇し、伸びは市場予想を上回った。



大豆相場は反落した。



コーヒー相場は、Coffee Exporters Associationの発表を受け、反落した。

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