米国株:3日続伸、S&P500種は最高値目前 - 8.21 日


米株式相場は3日続伸。S&P500種株価指数は終値ベースの最高値に目前まで迫った。連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では労働市場の改善が一様でない中、景気刺激を続ける方針が示唆された。S&P500種 株価指数は前日比0.3%高の1986.51で終了。一時は1988.57まで上昇し、終値ベースの最高値1987.98を上回る場面もあった。ダウ工業株30種平均は59.54ドル(0.4%)高の16979.13ドルで終えた。



新興国資産はこの日下落。FOMC議事録を受けて、新興国資産からの投資資金流出が進むとの懸念が強まった。新興国の主要20通貨で構成されるブルームバーグの指数は0.6%下げて90.8349。FOMC議事録では、「多くの参加者は、委員会の目標に向けた収束が予想より速いペースで起きた場合、金融政策による緩和措置を現在見込まれているよりも早期に引き揚げ始めることが適切になる可能性があると指摘した」と記された。議事録によれば、利上げのタイミングに関する議論はなかった。金融当局者らは、来年のいずれかの時点で利上げがあると予想している。



欧州株式相場はほぼ変わらず。金利の先行きについてヒントを得ようと、投資家は中央銀行の動きを見守っている。デンマークのビール醸造会社、カールスバーグは3.6%下落。通期利益見通しの下方修正が嫌気された。一方、オランダの同業ハイネケンは大幅高。こちらは上期利益がアナリストの予想を上回った。英建設のバルフォー・ビーティは6.7%下落。カリリオンはバルフォー買収を断念した。ストックス欧州600指数は前日比0.1%未満下げて335.3で終了。一時は0.4%安まで下げていた。

米ドル指数は良好な米雇用統計データ発表を受け1,2%高。

東京株式相場は上昇。前日の米株高や外国為替相場の円安を背景に、投資家のリスク選好の動きが優勢となった。証券や保険などの金融株、輸送用機器や電機株など輸出関連株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。



米国株高や為替の円安を受け、この日の日本株は上昇して始まった後も上げ幅を拡大する展開となった。ただ、午前後半に発表された中国の統計が重しとなり、その後は伸び悩んだ。HSBCとマークイット・エコノミクスが発表した8月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は50.3と、7月の51.7から低下し、市場予想の51.5を下回った。

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