中東政情不安やECBの利上げ見通し背景に、ドル下落 - 2.25 日


中東や北アフリカで混乱が続く中、トレーダーらはスイスフランや円などの逃避通貨を選好したため、ドルは全面安となった。一方、欧米の金利差拡大の見通しから、ユーロはドルに対し3週間ぶりの高値へ上昇した。リビアでの暴動拡大を受け、中東の政情不安がイランやサウジアラビアなどの産油国にさらに波及しかねないとの懸念が強まったため、ドルは0.9234スイスフランの過去最安値を付けた。 スイスフランは、地政学的リスクが浮上する局面では逃避通貨として最も人気が集まる。スイスフランはこの日、ユーロに対しても上昇した。円も逃避通貨と見なされていることから、ドルとユーロに対して小幅上昇した。

24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所では、原油先物は取引序盤に1バレル=100ドルを突破し、ドルがスイスフランに対して過去最安値を更新する展開につながった。原油相場は高値から戻したものの、為替投資家は安全逃避を続けた。中東情勢は安定化にはほど遠いとみられるため、こうした安全逃避は続きそうだと、アナリストらはみている。

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