ユーロ大幅反落、ギリシャ債務懸念で - 6.16 日


ギリシャの債務不履行(デフォルト)が近づきつつあるとの懸念からユーロが大幅反落した。また、ギリシャの債務をめぐる危機感はユーロ圏全域にも飛び火し、投資家はその逃避先をドル、円、スイスフランに求めた。ユーロは対ドルで前日比1.8%下落し、1日の下落幅としては5月5日以来で最大となった。 この日はすべてのニュースがユーロ売りの材料と見なされたため、ユーロは米取引時間を通じて下げ続けた。終値は1.4200ドルを下回り、5月27日以来の最安値をつけた。直近の売り材料となったのは、多くの格付け会社がギリシャのデフォルトによる悪影響を警告したこと、緊縮財政政策に不満を持つ同国民がデモ活動を行っていることだ。ギリシャのパパンドレウ首相は内閣改造を計画しているものの、自身の辞任は考えていないと表明した。 欧州中央銀行とユーロ圏各国政府がギリシャ向け追加支援計画をめぐって対立しているとみられる中、ギリシャのデフォルトをめぐる懸念はすでに加速していた。6月20日に開かれるユーロ圏財務相会合でこの計画が成立する可能性は低い、と一部の関係者は述べている。

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