ユーロとドルが上昇、スイス中銀の為替政策で - 9.7 日


スイス国立銀行(中央銀行)が過去最高圏にあるスイスフラン相場を押し下げるために抜本的な通貨対策を講じたことから、ユーロとドルがフランに対して約9%上昇した。スイス国立銀行がスイスフランの上限を1ユーロ=1.20フランとする目標を設けると発表したため、市場参加者はフランに代わる安全資産を物色せざるを得なくなった。スイスフランはここ数カ月間、米経済の減速やユーロ圏の債務危機を懸念する投資家にとって最大の安全資産とされてきた。 フランに代わる投資先を物色する動きで最も恩恵を得たのはドルとノルウェークローネだった。ユーロはドルに対して前日の終値水準から下落したが、スイスフランに対しては8.74%高となった。一方、ドルはスイスフランに対して9.5%高となり、ノルウェークローネに対しては下落した。 スイス中銀の政策行動が持つ重要性は、フラン相場やスイス国内にとどまらないとデロンジス氏は指摘したうえで、フランの上昇圧力はゼロ金利政策や米国の量的緩和に加え、投資家がドルやユーロを敬遠してフランを選好するようになった欧州債務危機から生じたものだと説明した。

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