ドル安の流れ継続、株高や欧州利回り低下でリスク回避緩和-76円前半 - 2.2 日


ドル安の流れが継続。世界的な株高や欧州周辺国の利回り低下を背景にリスク回避の緩和が意識される中、ドルは主要通貨に対してほぼ全面安となった前日の海外市場の流れを引き継ぎ、上値の重い展開が続いた。 午後3時55分現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3170ドル前後。一時は1.3197ドルまでドルが軟化する場面が見られた。ただ、ギリシャの債務交換交渉など不透明要因がくすぶる中、海外時間に付けたユーロ高・ドル安水準(1.3219ドル)に向けてユーロを買い上げる動きは見られなかった。 ドル・円相場も1ドル=76円前半でドルが軟調に推移。しかし、日本政府による円売り介入への警戒感もあり、下値は76円11銭までとなった。ユーロ・円相場は1ユーロ=100円前半でユーロが堅調に推移した。ユーロや豪ドルなど他通貨でのドル売りが少し進む可能性がある」と話した。 安住淳財務相は2日午前、外国為替市場で円高基調が続いていることについて、「いま冷静に注視している。投機的な動きが強まっているのは看過できない。必要なら断固たる措置を取る」と述べた。安住財務相はまた、衆院予算委員会で、円高進行の背景について「短期的な見通しだけ申し上げれば、FOMC(米連邦公開市場委員会)が昨月25日に行った結果を受けて米国金利が当面、14年まで低下するということが背景にあり、短期筋による思惑的な円買いが強まったと分析している」と話した。

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