カナダ中銀が緩和策の一部解除に言及、金利は据え置き - 4.17 日


リスク選好が持ち直すなか、ドルや円が全般的に軟調となった。4月独ZEW景気期待指数が予想外に上昇し、2010年6月以来の高水準となったことなどを手がかりに、ユーロが対ドルで一時的に値上がりした。 カナダドルは対米ドルで1%強上昇。成長・インフレが予想以上に強まるとの見方からカナダ中銀が利上げの可能性に言及したことが材料となった。ユーロ/ドルEUR=は0.1%安の1.3122ドル。一時1.3173ドルに上げる 場面もみられた。ドル/円JPY=は0.4%高の80.69円。ユーロ/円EURJPY=は0.4%高の105.93円。国際通貨基金(IMF)がこの日発表した最新の世界経済見通しの内容も相場を支えた。IMFは、米国では回復の勢いが増しており、欧州に絡む危険要因も和らぐなか、世界経済の成長は緩やかに改善しつつあるとの認識を示した。一方、リスクは依然高く、成長の伸びはかなりぜい弱とも指摘した。スペイン国債の利回りが低下。スペイン政府がこの日の短期債(Tビル)入札で目標レンジを上回る額を調達したことが支援材料となった。ただ、同国の財政や銀行セクターをめぐる懸念を背景に、スペイン国債は今後も圧力にさらされる可能性が高い。入札では底堅い需要が見られたものの、落札利回りは大幅に上昇した。Tビルは国内銀行が主な買い手であることから、スペイン国債に対して幅広い需要があるかどうかは、19日の2年・10年債の入札で試されることにな。 スペイン10年債利回りES10YT=TWEBは16ベーシスポイント(bp)低下の5.91%。前日は節目となる6%の水準を上回っていた。 

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