ユーロが対ドル4カ月ぶり安値、ギリシャ混迷やスペイン不安 - 5.17 日


ユーロが対ドルで4カ月ぶり安値をさらに塗り替えた。ギリシャ情勢をめぐる不透明感やスペインの金融不安を背景に、ユーロへの売り圧力が強まっている。ユーロ・ドル相場は午後に入り、一時1ユーロ=1.2655ドルと1月17日以来のユーロ安値を更新し、2時20分現在は1.2660ドル前後。ユーロ・円相場も一時1ユーロ=100円23銭と2月6日以来の水準までユーロ安・円高が進み、同時刻現在は100円32銭付近で推移している。 野村証券金融市場調査部の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストは、「ギリシャのユーロ離脱の可能性は高まっていると思うが、いかんせん政治の世界なのでまだ分からない」と指摘。その上で、ギリシャの反緊縮派と支援側との「チキンレース」が続く中、再選挙前にはユーロ離脱への懸念が「どんどんエスカレートしてしまうだろう」と話す。 一方、ドル・円相場は1ドル=79円前半で円がじり高の展開となっており、同時刻現在は79円22銭前後。前日の海外市場では米フィラデルフィア連銀製造業景況指数の下振れや米債利回りの低下を背景に80円台から一時79円14銭と2月17日以来の水準までドル安・円高が進んだ後、この日の東京市場では一時79円46銭までドルが戻す場面も見られていたが、午後に入り再び円買い圧力が強まっている。

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