米利上げと中国不透明


8月25日までのデータをカバーする商品先物取引委員会(CFTC)の報告によりますと米ドルネットロングポジションは32.26億ドルから24.0億ドルまで反落した。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は29日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたカンザスシティー連銀主催のシンポジウムで講演し、「インフレ期待の安定が明白な中、物価を抑制している要因がさらに解消されるに連れ、インフレ率が高まると信じる正当な理由がある」と発言。利上げをいつ開始すべきかには触れなかったが、「金融政策が実体経済に影響を与えるにはかなりのラグがあるため、われわれは引き締め開始でインフレ率が2%に戻るのを待つべきではない」と述べた。他の米金融当局者らも、市場混乱には留意しているものの、米経済は利上げが正当化される程度に力強いとの考えを示している。岡三証券の平川昇二チーフエクイティストラテジストは、「9月にやらなくても、12月にまた市場が揺れ始めるというところから、できれば早めにやっておきたいというのが一つの見方ではないか」と指摘。米国株と同様、9月に米利上げがあるなら、「まだ株は売られるかもしれないという発想がマイナス要因になる」としている。

ユーロへの売り圧力が減収。ネットショットは3.26億ドルへ減収し、9.5億ドルとなった。日本円の売り越しは4.95億ドルへ反落し、4.1億ドルだ。英ポンドへの買い圧力が上昇し、ネットロングは0.3億ドルだ。