ドルは対円5週ぶり高値更新、欧米指標不振で投資避難の買い


6/21 日
ドルが対円で5週間ぶりの高値を更新している。前日に欧米で発表された経済指標が軒並み不振だったほか、世界の大手銀行の格付けが引き下げられたことなどを背景にリスク回避の動きが生じ、投資避難先としてドルが買われやすい状態が続いている。 外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、ドル・円相場は78円割れを回避し、ドルの下値に底堅さが生じた感があると指摘。その上で、米国の量的緩和第3弾(QE3)期待がそがれたところにリスク回避の動きが乗っかって、「ストップ・ロス(損失を限定するための注文)を巻き込んでドルが買い上げられた」とし、80円台半ばを超えると、ドル買いに弾みが付く可能性もあるとみている。 ドル・円相場は午前に一時80円01銭まで水準を切り下げる場面も見られたが、その後は切り返し、午後に入り一時80円35銭と前日の海外市場で付けた5月17日以来のドル高値(80円33銭)を塗り替えている。1時10分現在は80円34銭付近。 ユーロ・ドル相場は、海外市場で一時1ユーロ=1.2532ドルと3営業日ぶりのドル高値を付けた。この日の東京市場では1.2539ドルから一時1.2565ドルまでドルが売られたあと、下げ渋る展開となっている。 21日に米国で発表された経済指標は、5月の中古住宅販売が前月比で市場予想以上の減少となったほか、先週の新規失業保険申請件数は市場予想を上回った。さらに、フィラデルフィア連銀が発表した同地区の6月の製造業景況指数は2カ月連続のマイナスとなった。 世界的な景気減速懸念を背景に、前日の米株式相場は大幅続落。株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)は4営業日ぶりの水準に急伸した。米国債は3日ぶりに上昇し、10年債の利回りは大幅低下している。
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