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ドル79.90円付近、日米金利差からは上値はあと1─2円か - 10.23 日

ドル/円は79.90円付近。ドル/円をめぐっては、日銀の追加緩和観測が相場上昇に弾みをつけたが、市場では日米金利差の観点からは、上値はあと1─2円との見方が出ている。 市場では、相場の圧迫要因となる輸出勢の動きについて「80円をみたからといって、慌てて取る動きにはなってない。民主も自民も今のレベルは円高だと判断していることを踏まえれば、いずれ調整されるとみており、基本は置きっ放しだ」(大手邦銀)との声が出ていた。先行きについては「80円に本格的に乗っかってくると、買い遅れている商社なども買ってくるかもしれないが、その際は海外勢は利食ってくるだろう。海外勢もそれほど上をみているわけではない」(同)という。ドル/円は79.83円付近。一時80.02円と3カ月半ぶりの高値をつけたが、その後はジリ安となっている。ドル/円をめぐっては、日銀の追加緩和期待などを背景に海外投機筋が相場を押し上げてきたが、市場では「彼らはかなり買い上げてきているので、80円を乗せたところで上に走らなければ、利食いのスタンスにある」(大手邦銀)との声が出ていた。ドルは79.85円付近で午前の安値圏。一時80.02円まで上昇し3カ月半ぶり高値をつけたが、80円台での上値は重く伸び悩んだ。 このところのドル高/円安を受け、「輸出勢は強気になり、(ドル)売りターゲットを引き上げたようだ。79円台で焦って売らずに80円台で淡々と売る構え」(邦銀)だという。この日もまとまった金額でのドル売りは出ていないとされる。 一方、ドル/円の追い風となっている日銀の追加緩和期待について、関係筋はロイターに対し、日銀が30日の金融政策決定会合で追加の金融緩和を実施する方向に傾いていると指摘した。資産買い入れの増額と他の政策を組み合わせることを検討しているという。日銀は30日に公表する2014年度までの経済・物価見通し(展望リポート)で、成長率予想を引き下げ、「2014年度以降、遠からず」物価上昇率が目標の1%に到達するとの見通しを先延ばしするとみられている。 こうした中、日銀に金融刺激策の拡大を求める圧力が再び高まっており、関係筋によれば中銀当局者の多くは追加緩和に傾きつつある。最も可能性の高い選択肢として浮上しているのは、資産買入基金の枠を現在の80兆円から10兆円積み増す案だ。 関係筋によると、増額分は国債購入が大半を占めるとみられるが、ETF(上場投資信託受益権)やREIT(不動産投資信託)の購入をやや増やすことも含まれる可能性がある。ただ、現時点で最善の策に関する合意は日銀内で得られておらず、資産買い入れと他の政策を組み合わせる案も出ている。 買入期限の2013年末以降も物価上昇率1%が展望できるまで基金の残高を維持すると表明する案がその一つだ。これは事実上、米連邦準備理事会(FRB)方式の無期限(オープンエンド)の買い入れ表明とも受け止められ、日銀として米欧中銀ほど積極的な措置を講じなかったとの批判をかわすことも可能になる。
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