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ドルが対円で上昇、対欧州通貨のドル高波及-米雇用期待支え - 7.4 日

ドルが対円で上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が長期の緩和継続姿勢を示したことを受け、ユーロなど欧州通貨に対してドル高が進んでいることが背景。この日発表される米雇用統計への期待や日本株の上昇もドル・円の支えとなっている。 ドル・円は1ドル=100円ちょうど付近で東京市場を迎えると、じりじりと値を切り上げ、午前10時半すぎには一時100円46銭と2営業日ぶりのドル高・円安水準を付けた。午後1時55分現在は100円34銭前後。 三菱東京UFJ銀行市場企画部グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、ドル・円の上昇について「直接のきっかけはきのうのECBで、ユーロ売り・ドル買いがドル・円にも波及してきた」と説明。「今週に入り、米雇用関連の統計が比較的良好だったので、きょうの雇用統計に対する期待も少しドル買いに作用している」と話す。 ユーロ・ドル相場は海外時間に1ユーロ=1.3000ドル前後から一時1.2883ドルと、5月29日以来の安値までユーロが急落。ドラギ総裁が政策金利は「長期にわたり現行のままかそれを下回る水準にとどまると政策委員会は考えている」と言明したためで、5日の東京市場でも一時1.2888ドルを付けるなど、1.2900ドル前後でユーロの上値が重い展開が続いている。 バーナンキFRB議長は6月19日の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の会見で、当局の予想通りに景気回復が続いた場合、年内にもQEの縮小を開始し、2014年年央に終了する可能性があると述べた。 ECBは4日、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最低応札金利を過去最低の0.5%で据え置いた。長期金利上昇が景気回復を脅かす中で、ドラギ総裁は現行の低金利をいつまで続けるかに言及。いわゆるフォワードガイダンス(時間軸政策)の導入に踏み切った。 また、イングランド銀(英中央銀行)のカーニー新総裁も今月の就任後初めて開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利について市場が想定したよりも長期にわたって過去最低に据え置くことを示唆。新総裁は将来の金融政策見通しを示すガイダンスの提供に前向きで、同中銀はその方向に傾いているもよう。 5日の東京株式相場は午後の取引で一段高。TOPIXは一時前日比1.5%高まで上昇している。 ユーロ・円相場は海外時間に1ユーロ=129円台後半から一時128円台後半までユーロ売りが進んだが、その後129円台前半でのもみ合いとなり、5日の東京市場では一時129円63銭までユーロ買い・円売りが進んでいる。
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