米ドル指数は79.35から8ヶ月ぶりの安値をつけた。昨日、中国の不良債権処理のニュースを受けたリスク選好の軟調な展開により、
ドルは対主要通貨で上昇した。しかし、本日発表された10月HSBC製造業PMIが予想を上回ったことで中国経済発展への懸念がある程度解消された。
中国人民銀行(中央銀行)が金融引き締め姿勢を強めるとの観測を受け、投資家心理が悪化。運用リスクが取りにくくなるとの見方が広がり、為替相場が急増した。
オーストラリアの最大貿易相手国である中国の10月製造業PMIの背景で、
豪ドルは
米ドル対で0.9607から0.9669まで回復した。豪S&P/ASX 200指数は0.31% 高の5372.90近値をつけた。
米ドルは対円で97.15支持線をブレークアウトし97.58まで回復し、97.58/97.15のレンジで横ばいしているが、今後低下トレンドに戻ると見込む。
ほかに、カナダ銀行(中央銀行)が政策金利を1%に据え置きすると発表した。政策金利発表には、2013年経済成長率予想を1.6%まで弱めにし、2014年は2.3%、2015年は2.6%との予想が発表された。それを受けて、カナダドルは対米ドルで軟調な展開に入った。
今後、ユーロ圏製造業PMIに焦点を当て、欧州理事会の結果を待つ。
また、本日と明日は注目すべき発表は、米国貿易統計、米国製造業PMI、米・新築住宅販売件数及び日本の9月消費者物価指数となる。