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ユーロ下落、長引くギリシャ危機と新たな経済不安で - 10.3 日

ユーロが主要通貨に対して下落した。ギリシャ危機が尾を引き、経済問題の新たな兆しが浮上するなか、悪材料の大半が依然としてユーロに集中した。ギリシャに対する第2次救済のとりまとめを欧州諸国の高官らが急いでいるものの、夏の間1.40ドル台で推移していたユーロは、1.30ドル〜1.35ドルに水準を切り下げる見込みが強まっているようだ。秋が深まりつつあるなか、長引いているユーロ圏の債務危機に対する解決は不確かに思われ、暗い景気見通しは一段と暗さを増すばかりだ。 この結果、多くの銀行がユーロの見通しを下方修正している。ウェルズ・ファーゴは投資家に対し、持ち高におけるユーロへの投融資残高の比重を引き下げるべきだと警鐘を鳴らした。また、ユーロは2012年暮れまでに1.25ドルないし1.25ドルを割り込む可能性があると予想している。これはユーロ圏債務危機の最盛期とみられている昨年につけた安値の、1.19ドルから遠く離れてはいない。「欧州の政策担当者らによる債務危機への対応の進展は、引き続き遅くかつためらいがちなものになるだろう。欧州中央銀行(ECB)はより緩和的金融政策姿勢に移行し、利下げや新たな流動性緩和措置を今後数カ月で講じる公算が大きい」とウェルズ・ファーゴのアナリストは指摘した。 7-9月期中に、ユーロはドルに対して7.6%下落した。これは主要通貨のなかで最も大幅な下げだった。神経質な市場参加者らはユーロのようなかつての高金利通貨を売り、金利は低いが比較的安全なドルの持ち高を徐々に積み上げつつある。ギリシャが厳しい債務再編に向かいつつあるように思われるなか、経済的な雑音はユーロにとって最も望まれないことだ。しかし、この日発表されたユーロ圏17カ国の9月の消費者物価指数(CPI)は、年率でほぼ3年ぶりの高水準に急上昇し、市場参加者らの意表を突いた。この衝撃的な統計を受け、ECBは10月6日の理事会での利下げには踏み切らない可能性がある、と多くのアナリストは確信している。利下げすれば、減速する経済をてこ入れできるかもしれないとみられていた。
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