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中東の混乱背景に、ドルが安全逃避先に対し下落 - 2.24 日

中東の混乱や原油価格の急騰、欧州の利上げ見通しを背景に、安全逃避先通貨としてのドルの魅力が低減したため、ドルは主要通貨に対して大幅下落した。 リビアでの衝突や近隣諸国の大変動を懸念する投資家は、スイスフランや日本円などの安全逃避先通貨を買った。ドルはスイスフランに対し、過去最安値近くまで下げた後、やや持ち直した。リビアの政治混乱は、世界のエネルギー供給を損なうとともに、ほかの中東諸国に波及する可能性があるとの懸念が高まったため、23日のニューヨーク・マーカンタイル取引所では、原油価格が2008年10月以降で初めて一時1バレル=100ドルをつけ、その後やや下落した。原油価格が1バレル=125ドルを超えれば、米国の景気回復が失速しかねないと懸念する向きもある。

英中銀イングランド銀行と欧州中央銀行は、米連邦準備制度理事会よりもかなり早い段階で利上げに動く可能性があるとの観測も、ユーロと英ポンドの上げ幅拡大につながった。政策金利の引き上げは、経済を損なっていると見なされない限り、通貨の価値を押し上げる傾向がある。全米不動産業協会が発表した1月の中古住宅販売件数は増加し、米住宅市場に関する好材料が珍しく浮上したが、米議会議員らが主要法案の可決を通じて政府の機能停止状態を回避する能力が不安視されたため、材料としては見劣りする形となった。

この日主要通貨の中で最も堅調に推移したのは、ユーロだった。複数のECB高官は、インフレ圧力を抑えるために利上げに踏み切る必要性に言及し、ユーロを押し上げた。一部の弱気筋は、ユーロ買いなどを行い、ユーロ安を見込んだ持ち高を解消する可能性もある。イングランド銀行が発表した2月9日・10日分の金融政策委員会議事録は、同行が近く利上げに踏み切る可能性の高まりを示唆したため、英ポンドも上昇した。

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