豪州の８月の雇用者数は予想外の減少、豪ドル安 - 9.12 日

オーストラリアの８月の雇用者数は予想外に減少した。需要の弱さから雇用が妨げられており、景気浮揚を目指すアボット次期首相の課題を浮き彫りにした。発表を受けて、豪ドルは下落した。豪統計局によると、雇用者数は前月比１万800人減少。ブルームバーグがまとめたエコノミスト28人の予想中央値は１万人増だった。前月は１万1400人減少に改定された。８月の失業率 は5.8％と、前月の5.7％から上昇した。

ドル・円相場は一時１ドル＝99円10銭と６日以来の水準まで円高・ドル安が進んだ。株安などを背景に一時は対ドルで４営業日ぶりの高値を付けた。市場の予想に反して悪化したオーストラリアの雇用統計の発表後、円買いの動きが一段と鮮明になった。豪ドルは円に対して、一時１豪ドル＝91円74銭前後と、統計の発表前に付けた大幅に円高が進んだ。90円11銭までの急落が可能。

米ドルが全面安。米ドル指数は81.68を破壊して、81.37まで急落した。ドル全面安の背景に、ユーロドルは抵抗線1.3321へ上昇。 雇用市場が大幅な改善の背景に、英ポンドは７ヶ月間の高値1.5830へ反発。 USDCADは1.0304まで急落。