海外株市場：上昇、終盤に反転 - 6.30 日

米株式相場は上昇。主要株価指数は日中下げが続いていたが、取引終了前の１時間で反転し上昇して終了した。ラッセル・インベストメンツによる指数の年次リバランス（構成銘柄の変更）が影響した。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.2％高の1960.96。一時は0.3％安を付けた。ダウ工業株30種平均は5.71ドル（0.1％未満）上げて16851.84ドル。

DuPont(DD)株は3,5%安だった。米証券取引所の売買高は約89億株と、今年に入り３番目に多かった。ラッセルのウェブサイトによれば、ラッセル1000やラッセル2000 など同社の指数は５兆2000億ドル相当の資産について、指標として利用されている。Ｓ＆Ｐ500種の株価収益率（ＰＥＲ、業績予想ベース）は16.6倍と、バリュエーションは４年ぶり高水準付近にある。６月の米トムソン・ロイター／ミシガン大学消費者マインド指数（確定値）は82.5と、前月の81.9から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は82だった。速報値は81.2。

欧州株式相場はほぼ変わらず。指標のストックス欧州600指数は週間ベースでは４月以来の大幅安となった。投資家はイラク情勢の緊迫化や米経済指標を見守る展開となっている。ストックス欧州600指数は前日終値を0.11ポイント上回る341.97で終了。今週全体では1.8％下げた。

日経平均株価は67円10銭（0.4％）高の１万5162円10銭。午前の取引では主要株価指数がマイナスで推移する場面もあったが、午後に持ち直した。規制緩和期待から消費者金融株が急伸するなど、その他金融が東証１部33業種の上昇率トップ。米国経済統計の堅調も下支えし、電機や機械など輸出関連、ガラスや化学など素材関連株も高い。