市場概観 - ページ 68


円が小幅高。欧州債務危機への懸念が続き、あすから始まる欧州連合(EU)首脳会談で抜本的な解決が期待しにくい中、リスク回避に伴う円買い圧力がくすぶった。 ブルームバーグ・データによると、円はほとんどの主要通貨に対して前日終値から値を切り上げている。ユーロ・円相場は早朝に1ユーロ=99円42銭を付けた後、一時99円08銭まで円買いが進行。ドル・円相場は1ドル=79円半ばから一時79円36銭まで円が強含む場面が見られた。 前日の海外市場では欧州債務危機への懸念からユーロが下落し、対円では一時、18日以来の水準となる98円75銭までユーロ安・円高が進行。ユーロ・ドル相場も一時、1ユーロ=1.2442ドルと8日以来のユーロ安・円高水準を付けた。この日の東京市場では1.24ドル後半を中心にもみ合う展開となっている。EU首脳らは28、29両日の会議で危機感染を食い止める対策を協議するが、財政政策の協調や債券の共同発行をめぐり意見の隔たりは大きい。ドイツのメルケル首相は連立与党の議員らに対し、債務の共有化がユーロ圏で実現するとは考えていないと発言。イタリアのモンティ首相は、EU首脳会議での交渉は「非常に難航する」との見通しを示した。...
イタリア政府は26日に入札を実施し、ゼロクーポン債とインフレ連動債合わせて39億1000万ユーロ(約3870億円)相当を発行した。発行額は目標上限にほぼ一致したものの、ユーロ圏からさらに2カ国が救済を要請した翌日の入札で調達コストは上昇した。 29億9000万ユーロのゼロクーポン債(2014年償還)の平均落札利回りは4.712%と、5月28日の入札時の4.037%を上回った。応札倍率は1.65倍で、5月の1.66倍とほぼ同等。計9億1600万ユーロ相当の2016年と26年償還のインフレ連動債の利回りはそれぞれ5.2%と5.29%となった。...
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、サンタンデール銀行やビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)などスペインの銀行28行の格付けを引き下げた。同国のソブリン債格下げと各行の不動産ローンの焦げ付きを理由に挙げた。 ムーディーズは25日の発表資料で、12行以上を新たにジャンク(投資不適格)級としたことを明らかにした。6行を4段階、10行を3段階引き下げた。残りは1~2段階の下げだった。...
ユーロの上値が重い展開となり、対円では1ユーロ=100円台を割り込んだ水準で取引された。欧州連合(EU)首脳会議を控えた域内の協調態勢やスペインの銀行問題などをめぐる先行き不透明感がユーロ売り圧力につながった。 前日の海外市場で一時99円16銭と18日以来の円高値を付けたユーロ・円相場は、午前の取引で日本の消費増税関連法案をめぐる政局不透明感から一時99円89銭までユーロ高・円安に振れる場面が見られた。しかし、午後に入って再びユーロがじり安に展開し、一時は99円30銭までユーロ安に振れた。午後3時43分現在は99円70銭付近で推移している。...
:スペイン政府は25日、同国の銀行救済を正式に要請した。最大1000億ユーロ(約10兆円)の支援が欧州の救済基金のいずれを通じて行われるかなど、詳細についての交渉は継続している。 デギンドス経済・競争力相がユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)に書簡を同日送ったと、スペイン経済省が明らかにした。救済に関する覚書を次回のユーログループ会合が予定される7月9日よりも前に完成させるという。...
ユーロが対円、対ドルで下落している。今週は注目の欧州連合(EU)首脳会議が開かれるが、欧州債務危機の抜本解決について懐疑的な見方が根強く、ユーロは上値の重い展開となった。 ユーロ・円相場は1ユーロ=101円ちょうど付近から100円60銭前後までユーロ売りが進行、午後1時47分現在は100円66銭前後で推移している。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.25ドル後半から一時1.2529ドルまで値を切り下げ、前週末に付けた今月13日以来のユーロ安値(1.2519ドル)に近づいた。同時刻現在は1.2537ドル付近での取引。...
ドル・円相場が一時1ドル=80円台半ばと、約1カ月ぶりの水準までドル高・円安が進んだ。前日の米国株式市場が大幅安となったものの、この日の日本株は下げ渋る展開となったことから、円売り圧力につながった。 この日の東京株式相場は、3営業日ぶりに反落して始まったが、午後の取引では日経平均株価がプラス圏に浮上する場面も見られるなど下げ渋る展開が続いた。ドル・円相場は午後に一時80円52銭と、5月12日以来の水準までドル高・円安が進み、午後3時33分現在は80円42銭付近で取引されている。...
米国では新規失業保険申請件数が予想を上回り、フィラデルフィア連銀管轄地区の製造業活動が縮小するなど、景気は減速しつつあるとの見方を裏付ける新たな材料が示されている。 米労働省が21日発表した16日終了週の新規失業保険申請件数は、前週から2000件減少の38万7000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト45人の予想中央値は38万3000件だった。フィラデルフィア連銀発表の6月の同地区製造業景況指数はマイナス16.6と、昨年8月以来の低水準となった。...
ドルが対円で5週間ぶりの高値を更新している。前日に欧米で発表された経済指標が軒並み不振だったほか、世界の大手銀行の格付けが引き下げられたことなどを背景にリスク回避の動きが生じ、投資避難先としてドルが買われやすい状態が続いている。 外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、ドル・円相場は78円割れを回避し、ドルの下値に底堅さが生じた感があると指摘。その上で、米国の量的緩和第3弾(QE3)期待がそがれたところにリスク回避の動きが乗っかって、「ストップ・ロス(損失を限定するための注文)を巻き込んでドルが買い上げられた」とし、80円台半ばを超えると、ドル買いに弾みが付く可能性もあるとみている。...
ユーロ圏のサービス業と製造業を合わせた経済活動は6月、事前予想ほど悪化しなかったものの、5カ月連続で縮小した。域内経済が4-6月(第2四半期)に成長回復できない公算が示された。 マークイット・エコノミクスが21日発表した6月のユーロ圏総合景気指数(速報値)は46と、前月から変わらずとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト15人の調査では、中央値で45.5への低下が見込まれていた。同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目とされる。...