ユーロ反落、欧州景気の先行き懸念重し-米欧金融政策見極め - 7.27 日
ユーロが反落。欧州危機への対応策に対する期待感を背景に前週後半は上昇基調を維持していたものの、景気の先行きに対する懸念に変化はなく、ユーロの戻りは限定的となっている。
ユーロ・ドル相場は前週末に一時1ユーロ=1.2390ドルと、今月6日以来の水準までユーロ高が進行。その後は上値が抑えられ、東京市場では1.23ドル台を割り込み、1.2284ドルまで下げる場面も見られている。午後1時20分現在は1.2289ドル前後。ユーロ・円相場も前週末に一時1ユーロ=97円34銭と、17日以来のユーロ高値を付けていたが、東京市場は96円台前半まで水準を切り下げている。同時刻現在は96円33銭付近で取引されている。 ドル・円相場は前週末の海外市場で一時1ドル=78円68銭と、20日以来の水準までドル高・円安が進んでいたが、週明けの東京市場では、対ユーロでの円買いに押されて、78円台前半に円が水準を切り上げている。午後1時20分現在は78円39銭付近で推移している。 国際通貨基金(IMF)は27日付の報告書で、2013年のスペイン経済成長率見通しをマイナス1.2%とし、今月示した予想のマイナス0.6%からマイナス幅を2倍に修正した。また、今年の見通しについても、マイナス1.7%成長と、従来予想のマイナス1.5%から下方修正。失業率は24.9%を見込んでいるという。
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