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ユーロ圏の債務問題が再び注目材料に、ドル上昇 - 3.9 日
影を潜めていたユーロ圏のソブリン債務問題が再び注目を集め始める中、ドルは全面高となった。 欧州中央銀行がインフレ圧力を抑えるために間もなく利上げに踏み切るとの観測を背景に、ユーロはここ数日ドルに対して急上昇してきたが、この日のドル高はユーロの見通しが急に変わったことを反映するものだ。
原油価格の反落もドルの全面高につながったと、アナリストらは指摘した。リビアの混乱をめぐる懸念が少なくとも現時点では一部和らぎ、ニューヨーク市場の取引では、原油価格が0.5%以上下落した。
しかし、市場がFRBの政策変更についての観測に即座に反応したことは、FRBが歴史的な量的緩和策の終了を検討している可能性がある時期に、投資家が各国中央銀行の政策変更の可能性にどれほど注目しているかを浮き彫りにしている。
金利差が一段と為替の変動要因になってきているため、中央銀行が発するあらゆるシグナルが市場を動かす可能性がある。しかし、一部のアナリストが8日のドル高を受けて警告した通り、こうした動きは一時的なものにとどまる可能性もある。
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