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ドルは97円前半、シリア懸念でリスク回避-一時2週ぶり円高値 - 8.27 日

ドル・円相場は1ドル=97円台前半で推移している。シリア情勢の緊迫化を背景にリスク回避の円買いの動きが強まり、一時は約2週間ぶりの水準となる96円台後半までドル安・円高が進む場面もあった。午前11時40分現在のドル・円は97円13銭前後。朝方に円買い・ドル売りが進み、一時96円82銭と12日以来の円高値を付けた。米国のシリアに対する軍事攻撃の可能性が高まっていることが警戒され、前日の海外市場で5営業日ぶりに97円台を割り込んだ地合いを引き継いだ。 あおぞら銀行市場商品部の諸我晃次長は、「シリア情勢を受けたリスクオフ(回避)で円買いが入りやすい。米国が軍事介入を検討中という話を背景とした円買いの動きで、ドルの上値が重くなっている」と指摘。「ドル・円は一時99円台まで進み、ドル・ロング(買い建て)があるので、そのアンワインド(解消)の動きもあって、円高進行が速かった」とも語った。 米英仏の3カ国では、シリアに対する軍事行動の正当化に向けた法的な地ならしや軍隊の移動が進められている。オバマ米大統領は軍事行動に向けた準備の一環として、21日のダマスカス近郊での化学兵器攻撃疑惑に関する情報当局の評価報告書を週内に公表する計画。オバマ政権は米議会指導部との協議も始めている。キャメロン英首相はシリア問題を審議するため、夏休み中の議会を予定より早く招集すると発表した。 野村証券国際政治アナリストのアラステア・ニュートン氏は27日付リポートで、「アサド政権に対する警告として、何らかの1回限りの攻撃が行われる可能性が最も高い」と予想する。また限定的な攻撃であれば、「金融市場への直接的な影響は限られよう」とも指摘した。 27日の米国市場では、株価が続落し、長期金利 が低下した。この日の東京株式相場は続落。TOPIX は前日比2.4%安の1107.32、日経平均株価 も同2.3%安の1万3228円28銭で午前の取引を終えた。 ユニオン・バンクトレーダーの白井万雄氏(ロサンゼルス在勤)は、ドル・円相場について、「日経平均株価が下げ続け、1万3500円を大きく割れてくると、円が買われやすい。逆に、日経平均株価がもっと激しく落ちないと、ドル・円は下には行きづらい」と話していた。 同時刻現在のユーロ・円相場は1ユーロ=130円08銭前後。この日の早朝には1ユーロ=129円66銭と前日に引き続き、20日以来となる129円台まで円が買われた。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3394ドル前後で推移している。 市場では、米量的緩和(QE)の行方が引き続き焦点となる中、米住宅関連指標の発表が注目されている。ブルームバーグ予測調査によると、今晩発表される7月の中古住宅販売成約指数は前年比7.9%増加が見込まれている。6月は同9.1%増加だった。
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